フィリピン・ブログ

比律賓事始　ほ

酷すぎる運命。天国から地獄に堕ちたオイラは・・・

オイラに残された時間は、13日。
なんて不吉な数字だ！
この暗雲を予想していたかのような数字だ！

そうなんです。
当時タレントさんは、3ヶ月のビザで来て、
3ヶ月延長、合計6ヶ月しか滞在できなかったんです。

そしてお決まりのサヨナラパーティー。
歌うシンガー、
踊るダンサー、
百恵さんの「さよならの向こう側」、
つたない日本語のスピーチ。
すすり泣く同僚の娘たち。
「OOさん、ありがとう」「XXさん、またね」
一人一人の客の名前に、一言添えて
バラの花贈呈でフィナーレ。

花代、垂れ幕代、風船代、〆て30,000円成。タレントの自腹でした。（可哀そうに）

そして、
ふた月、み月すると
「OOさん、帰ってきたよー」「XXさん、お店きてー」

ポスター見ただけのオイラは、
そんなこと露知らず。
13日間連続でお店に行って、
12日間連続でアフター。

最初の3日は、カラオケ、レストラン、バー。
4日目から自然、男女の仲になり、
毎晩（毎朝？）せっかちに求め合い、
8時半から仕事だってのに、
朝7時まで一緒にいた。（ 7時が彼女の門限だったので。）
どこか哀愁を湛えた、目くるめく日々。

サヨナラパーティーの当日。

ラストのスピーチ。
オイラの名前は呼ばないョ。
涙が出ちゃうから・・・。

花の贈呈で、フィナーレ。

マネージャーがマイクを受けて
「本日はお忙しい中ありがとうございました。
Pは来月、R木にある系列店のSに戻ってきます。
変わらずのお引き立て宜しくお願いします！」

ん？今なんつった？来月って言った？
おい、おい、おい、おい、おい、おい、おい、おい、．．．

さきに言ってよ(*ﾉε｀*)ﾉｼ
あの哀愁は何だったの？
フィリピン行くっきゃないって、思い詰めてたのに。
アハハハハハハハハハハ((（；-д- ）=3ﾊｧﾊｧ

グラスを持つ手が重い。
どっと疲れが出て、
深々とソファに沈み込んでいくオイラだった。
・・・つづく

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