普段食べる貝に毒があるの?
何かと食べる機会の多い貝についてですが、今回は貝は貝でも二枚貝(アサリ・ホタテ・カキなど二枚の貝殻で覆われているもの)についての話題です。
二枚貝自体には毒を作る能力はありませんが、二枚貝が食べるプランクトンに毒性をもつものがあります。
毒を持つプランクトンが大量発生すると、これらのプランクトンを二枚貝が食べて毒を体内に蓄積していくのです。
一定の毒を含んだ二枚貝を人間が食べてしまうと中毒を起こしてしまいます。
二枚貝の毒には麻痺性貝毒や下痢性貝毒などいくつか種類があります。
麻痺性貝毒はフグの毒に類似するもので毒性が非常に高く、この毒を含む貝を人間が食べると呼吸困難となり最悪の場合には死に至ることもあるので十分な注意が必要です。
二枚貝を安全に食べるには
普段口にするスーパーで売っているような貝は厳重な検査を受けて出荷されているのでもちろん安全に食べることができます。
気をつけなければいけないのは潮干狩などで自分で採った二枚貝を食べる場合です。
もし潮干狩をした海域に毒性プランクトンが発生していれば食中毒になる可能性があります。
潮干狩をする際には必ず各都道府県が発表している毒性プランクトンの発生状況や貝毒の情報を確認した上で行いましょう。
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