NTT-Xにて、箱破損のアウトレット扱いながら、QNAP TurboNAS TS-451 4TB HDD搭載モデル T4514NO10 が99,800円と格安です。本製品はメーカー販売終了モデルで、ノーマルの 1TB HDD が4台搭載されていて、OSはLinux、CPUにインテルの Celeron 2.41GHzを使用しています。メモリスロットも2つあるうち1つは空ですので増設も可能です。このような説明をしてしまうと、小型のPCについて語っている感じになりますが、本製品の主な用途はネットワーク機器、NASサーバーだと思います。もちろんPCとして使用することはできますが、グラフィックス機能が高くないので現実的ではありません。Linux サーバーとして運用することは十分に可能ですが、かといって負荷の大きなデーベースサーバーやCGIサーバーなどの運用には不向きです。ファイル共有、マルチメディア共有を目的としたNASサーバーとしては優秀で、低価格帯モデルに良くあるレスポンスの悪さは、本機で感じることはないと思います。ホットスワップ対応HDDトレイですので、適切にRAID(RAID 0/ 1/ 5/ 1+0/ 6、JBODをサポート)を組んでいればサーバーを停止させずにHDD換装も可能です。ファイルシステムは EXT3/ EXT4/ NTFS/ FAT32/ HFS+ をサポートしています。USB2.0×2、 USB3.0×2のインターフェイスも搭載されていますので、USBメモリやHDDからファイルをコピーしたり共有したり、バックアップしたりすることも可能です。このような作業を含め、本機の設定作業はブラウザベースで行います。MS IE10、Firefox、Safari や Chromeを奨励していますが、Opperaなどの他のブラウザでも設定できる模様です。HDDの運用に関しては、個人的には、デフォルトの1TBのHDDを4台使用の場合は、リスクの高いHDD運用方法であるRAID 0やJBOD(Just Bunch of Disks)が使いやすいのですが、人にはあまりオススメできません。このクラスのモデルでNAS運用なら、RAID 5やRAID 1+0の運用が前提だと思います。RAID 6でさらに安全性を担保してしまうのもいいかと思うのですが、その場合は標準装備の1TB HDDx4を最低でも4TB HDDx4の構成にアップグレードして運用した方が、効果的だと思います。どの程度の保守を望むかによって設定は変わりまが、RAID構成に悩む人はRAID 5の構成が無難だと思います。ソフトウエアRAIDでも本機のスペックなら、RAID 5でパフォーマンス低下は気になることはないと思います。なお、本機のLinuxベースであることから、ネットワーク関係の対応プロトコルや、設定は充実していて、あまり使わないNFSや、あれば便利なSNMPなど、アクセスコントロールにはWindows ACL、ActiveDirectory、LDAP と RADIUSもサポート、 ギガビットインターフェイスが2本あるので、チーミング(バランス RR、アクティブバックアップ、バランス XOR、ブロードキャスト、IEEE802.52ad/ リンクアグリゲーション、バランス TLB、バランス ALB)にも対応しています。チーミングをするのに十分なスペックがあるのかテストしていないのですが、形だけの対応というわけでもなさそうですので、期待できそうです。スペック重視の低コストNASを探している方にはオススメの一台です。
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