NTT-Xにて、エレコム ステレオヘッドホン(マイク付) EHP-F/OH2000MBK が会員割引後7,980円にて販売されています。本製品は定価は42,282円のアイテムで、販売価格が8割以上割り引かれているというお買い得アイテムです。エレコム社販売ということで、少しばかり音響メーカーと比べて低く思いがちですが、百聞は一見(一聴)にしかずというやつで、音質は驚くほどクリア、高音は伸びて、低音はズシリとしっかり沈むという、驚嘆のヘッドフォンでした。カタログとスペックを調べてみると、「臨場感のあるダイナミックなサウンドを再生する大口径43mmダイナミックドライバーを採用」とあって、これによって低域から高域まで幅広い音域をカバー出来ているのは確かなようです。さらに「ドライバーの振動板に日本製液晶ポリマー(LCP)フィルムを採用」とあり、これがどれほどのものか自分で試すまで期待もしていなかったのですが、その場の空気感をも感じさせるほどのクリアさはこれによるものだそうです。LCPフィルムというのは、樹脂の一種で耐熱性が高いスーパーエンジニアリングプラスチックのことです。本アイテム内で軽量で高剛性、内部損失が高く、歪みを抑えることに貢献しています。その剛性の高さを活かして、高品質な高域特性を得る一方、不要な振動が押さえることが同時に出来てしまうという、スグレモノです。結果的に解像度の高い緻密で繊細な音を再生出来るということになるようです。本製品の一般的な販売価格は一万円前後ですので、本ヘッドフォンのブランド名を伏せて、同価格帯のソニーやテクニカ等の有名ヘッドフォンと併せて試聴しても、遜色なく感じると思います。どれかを選べといわれれば、音質的に本機を選択してしまうと思います。ヘッドフォンとしては小柄なタイプで、装着感も抜群の出来で、長時間使用しても疲れはありません。柔らかいプロテインレザーは立体縫製されていて、低反発クッションのイヤーパッドは軽くて圧迫感がなく、しかも頭を動かしてもずれてこない。高音の綺麗さはすぐにわかりますが、低音のしっかり感というか、解像感のある強さというのも本機の特徴で、ソニー製などとは違った音の作りですので、ハードロックなどでも十分にこの品質を味わえるのではないでしょうか。
難点は無いのかといえば、すべてのヘッドフォンにありがちですが、本機の場合、最大許容入力が100mWですので、もっと音量を味わいたいとボリュームを上げすぎてしまうと、高域が歪むことがあります。密閉型とはいえ、本機で音量を上げすぎるのは不向きということになります。クラシックやジャズ等でしたら、この点は問題ないと思います。
正直、アイテムを選択する際、あまりブランド名に目をくらませられないように心がけないと思いました。定価4万円となると他社製品にもいいものは数多く、選択肢も多くなるのですが、実売8千円となると、間違いなくベストなヘッドフォンだと思います。
(補足ですが、本機にはマイクも内蔵していて、スマートフォンでの通話に対応しています。ヘッドホンを収納し、持ち運びにも便利なポーチが付属。)
タグ: NTT-X