電波時計で１日に最少でも１回（最多６回）は電波受信を自動的に試みてくれるので、電波さえ届く部屋に設置すれば秒針まで常に信頼できる時刻を刻んでくれます。12角形デザインの洒落た作りで、時計専門メーカーらしく「電波サーチ」、「電池交換お知らせ」、「連続秒針（夜眠る秒針）」、「電波受信OFF」と必要機能に抜かりはありません。「電波受信OFF」という機能に意味はあるのかと一瞬思う方もいるかと思いますが、本時計は電池式ですので、どうがんばっても電波が届かない地下室などで使用する場合は、この機能で無駄な電力消費を抑えることができます。さらに、わざと時計の針を「15分進める」などして使用する方も、この機能が役に立ちますので、あるに越したことはない機能です。重さが約800gと、軽いというほどでもないので、しっかり壁掛け用のねじは設置した方がいいと思います。本製品は中国製なのですが、肝心のムーブメント部分は日本製のリズム時計自社製の電波ムーブメントですので、安心です。「連続秒針（夜眠る秒針）」というのはいわゆる「スイープムーブメント」というもので、文字盤をスライドするように秒針が連続的に動いて、「コチコチ音」がしないタイプです。寝室など静かな場所に向くとされますが、どこでも使えます。
デザイン面では、この時計は少し厚み（厚さ49mm）があるのが特徴的です。直径は約240mmですので、クリスマスのショートケーキなどをイメージするといいかもしれません。定価が12,960円（税込）のものだけあって、枠がしっかりしています。一応、重さを抑えるために MDF材＋ホワイトアッシュつき板貼りではありますが、枠の木目は化粧紙などの偽物ではなく本物です。そのため、木目に節などがある場合がありますが、自然の持ち味ですので悪くありません。文字盤の数字はシンプルなアラビアフォントで見やすく、全体的なデザインは小振りながらも存在感があって、自然な木の色とやわらかい差し色が安心感をもたらす印象でまとまっています。
個人的な体感ですが、電波時計はシチズン製とリズム時計製が受信性能、時刻補正ともに素早く安定していて、次にカシオ製、その次にセイコー製という感じです。電波の届きにくい場所に設置した場合、これらメーカーの差が出ることがあります。この壁掛け時計に関しては、価格と性能とデザインのすべてイチオシですので買おうと思っていた方は即ポチしていいんじゃないでしょうか。 （2016年09月22日の投稿を改訂・加筆・更新）
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