ミシェル・ウィリアムズ 主演、映画『テイク・ディス・ワルツ』。彼女のファンなら、ぜひ見てほしい一作。
最初から最後まで、彼女のキュートな姿と表情を見ることができます。
男女間のこころの細やかな機微がテーマのこの映画、台詞ではなく彼女の表情や仕草で多くのシーンが演出されているのが見どころ。
あらすじ・物語の背景
ミシェル・ウィリアムズの役どころは、フリーライターのマーゴ。
彼女は、取材旅行先でダニエル(ルーク・カービー)という青年と出会います。
マーゴは結婚5年目。
ルー(セス・ローゲン)という夫がいて、ダニエルはたまたま旅先で知った男性という程度でした。
しかし、取材を終え、家への帰路が偶然にも彼と一緒でしばらく同行することに。
そして家に帰って見れば、お互い近所同士だったことから思わぬ方向に発展します。
夫のルーは料理本作家で、そのため自宅で仕事として料理作りをする忙しい毎日。
映画で紹介されるマーゴとルーは、一見、仲の良い夫婦そのものです。
そんな伏線の中、少しずつ「あれ?でも、どこかすれ違っているな?」というエピソードが重なっていき、なんだか危なっかしい関係へと進んで行きます…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/TakeThisWaltz/ )
◇気になるダニエルとの関係
一方、ダニエルとは近所であるため、マーゴが家から出る度にバッタリと出会う関係に。
独身のダニエルは、マーゴ自身から結婚していると伝えられているが彼女のことが気になって仕方なく、会うたびに声をかけるようになります。
ダニエルはマーゴをお茶に誘うなど、二人の距離は次第に近づいていくことに。
しかし、プラトニックな感情以上のものはお互いセーブし合うのでした。
◇マーゴとルーの結婚記念日でのこと
マーゴとルーが仲の良い夫婦であることは、ダニエルも知っていました。
二人が恒例の結婚記念日で出かける折、偶然出会ったダニエルはルーから今度一緒に食事をしようと声を掛けられます。
さて、その結婚記念日にレストランで食事をするマーゴとルーの会話が印象的です。
仕事の関係もありもくもくと食事をするルーに、マーゴが声を掛けます。
「ねえ、何か会話してよ。私になにか質問はないの?」
「会話?尋ねることなんか何もないよ。君のことならすべて知っているから。」
その時、マーゴはまさか喜んだ?
いいえ、マーゴがさらにガッカリしていることにルーは気が付きませんでした。
◇30年後にデートの約束!
一方、マーゴとダニエルは、プラトニックとはいえ一緒に遊園地に出かけるなどすっかり仲良くなっていました。
一緒になれない関係を諦め、冗談半分で30年後にデートをしよう!と約束を交わす二人の心境は、すっかり恋人同士。
しかし、さすがの忙しいルーも気付き始めます。
ルーが察し始めたことを知ったダニエルは、引越しを決意してマーゴの前から消えることに。
引越しの車を見送る淋しそうなマーゴの姿を見ていたルーはすべてを理解します。
エンディング
この映画のキャッチフレーズが、『しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけ』。
マーゴの心理をよくあらわしています。
「さみしさ」に敏感なだけだったマーゴは、なんと30年後の約束を破り、思い切り前倒ししてしまう行動に!
さて、ここまで書くと本当の愛?に走った恋愛映画のハッピーエンドのよう?
しかし、この映画のテーマ、もっともっと深い事情がありました。
感想とおススメ度
付き合う二人の距離感が近づいたり離れたりしていくのは、まるでワルツを踊る二人のようです。
そう思うと最後はこの映画タイトルも納得できるかも。
ほぼエンディング近く、これまでの柔らかいムードを一変させるセックスシーンに圧倒されながら、静かなエンディングを迎えるという面白い映画です!ぜひ!
感想(2件)