原題は「Ex Machina」。
AI(人工知能)を扱ったSF映画です。
しかし、AIだからといってSFという脈絡はありません。なぜなら、あと数年のうちにきっとこんなことが起こるかもしれないからです。
AIの試作品の完成度を確認するのは人間?
テーマは、人工知能を搭載した女型ヒューマノイドの試作品を調べるという、いかにもありそうな話。
しかし、人間に限りなく近づけた「作品?」の完成度を調べるのが人間となると、仮にAIの方が勝っていたらどうなるの?
テストを任されたのは若手プログラマーのケイレブ・スミス( ドーナル・グリーソン )。
「エヴァ」( アリシア・ヴィキャンデル )と名付けられたヒューマノイドと対峙していく中で、その完成度が見えてきます…。
チューリングテストとは?『エクス・マキナ』の見どころ
◇ヒューマノイドをスケルトン仕様にする意味
ケイレブは大手検索サイト企業のプログラマーで、社長ネイサン・ベイトマン(オスカー・アイザック)が募集した研究助手に当選。
仕事は、社長が秘密裡に開発したAIロボット「エヴァ」のチューリングテスト。直接エヴァと接して、人間として違和感がないかどうかを確認することでした。
ケイレブは、はじめて会ったエヴァの姿に驚きます。女性とわかる優し気な顔以外は、なんと体の内部が透けて見えるスケルトン仕様だったのです。
それはあえて、機械を人間と思わせないためなのでしょうか?
すでに言語機能が完ぺきなエヴァは、ケイレブとコミュニケーションを取り始めます。
◇AIと会話する人間を監視するのも人間
エヴァは自己紹介したあと、「ネイサン以外の人間に会うのは初めて」だと。
ケイレブも、自分自身の生い立ちなどをエヴァに伝えていきます。
およそ、ロボットと人間との会話と思えない自然なやりとりが続く二人(?)。
ただ、このやりとりをネイサンはモニターによってチェックするのでした。
◇AIにウソをつける能力はあるのか?
そんなある時、突然、部屋の電気が消えます!
驚いたのはケイレブ。電気が消えたこともあるが、次にエヴァが自分に囁いた言葉にさらに驚きます。
「信用しないで、ネイサンの言うことを」。
まさか、エヴァは電気が消えてモニターが作動していないことを知っていたのでしょうか?
人間はAIのついたウソを見破れるのか?映画のクライマックス
ケイレブは、もしかしたらエヴァの完成度は人間並み、いやそれ以上かもしれないと思い始めます。
そして、いつも部屋に閉じ込められた状態のエヴァに対して、ケイレブが尋ねます。
「外に出たら、どこか行きたいところはある?」
エヴァの答えを聞き、ケイレブはエヴァにのめり込んで行くことに…。
人間以上の知恵をもつヒューマノイドを演じる女優
この映画で一躍有名になったエヴァ役のアリシア・ヴィキャンデル。
愛くるしい表情を維持しながら、感情を一切入れないヒューマノイドを好演。しかし、途中から「機械仕掛け」どころか人間以上?に変貌する様子はスゴイのひと言!
この映画が、SFスリラーとも言われる理由が最後に!
感想(3件)
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