『メリー・ポピンズ』の可憐さと対極といえばいいのか、あの エミリー・ブラント が凄い役に挑戦!
「音を立てたら即死!」がキャッチフレーズの『クワイエット・プレイス』(原題:A Quiet Place)で彼女が主役を演じたSFホラーです。
監督・脚本は夫のジョン・クラシンスキー。エミリー・ブラントの実生活での夫ですが、映画の中でも夫婦を演じる俳優として共演し、話題となりました。
強烈なストレスと脅威を与える「外敵=地球外生命体」の襲来は実にSF的ですが、おびえながらもたくましく生きる家族間の愛情は見どころです。
参考主演映画: 『ボーダーライン』
あらすじ・物語の背景
視覚はないが、聴力が異常に発達した地球外生命体が地球を襲撃。
音を頼りに瞬時に近づき、鋭い触手で次々と人間を抹殺、ほぼ地球は彼らに制圧されていました。
そんな中、なんとか生き延びていたアボット家。家族5人は、外出時の会話は手話で行い足音を消す工夫をするなど、お互いに助け合って暮らしていました。
父親ジョン(ジョン・クラシンスキー)と母親イヴリン(エミリー・ブラント)夫婦、そして上の子ども二人はこの状況をなんとか理解するのですが、末っ子のビューはそうはいかなかったのです…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/AQuietPlaceMovie/ )
◇末っ子の男の子を失う!
映画の冒頭は、ショッキングなシーンからスタート。事情を呑み込めていない末っ子の男の子ビューは、罪のない不注意から、地球外モンスターの餌食となっていたのです。
廃墟となった街に生活品を探しに出かけた家族。遊び盛りのビューは楽しそうなおもちゃを見つけ拾うことに。
長女リーガン(ミリセント・シモンズ)が、おもちゃが作動しないよう電池を抜いてあげたにもかかわらず、ビューは無意識に動かしてしまったのでした。
静かな場所で、けたたましく鳴り響くおもちゃの機械音!
まさかの音におどろき、ビューに必死で駆け寄る父親ジョンでしたが、時すでに遅しでした。
◇次は母親イヴリンに迫る危機!
愛情深い家族でしたが、幼いビューを守ってあげられなかった悔いはずっと残ることに。
ピリピリとした緊張状態が続くアボット家。今度は、母親イヴリンに危機が迫ります。
イヴリンは妊娠していて、近々、臨月を迎えようとしていたのです。
出産となると、誰だって想像するのは陣痛に耐えかねた叫びや赤ちゃんの産声!
「音を立てたら即死!」という前提なのに、なぜこんなひどいシチュエーションを仕組んだの?と思いたくなりますよね!
◇早まる臨月で予想外のできごとが!
家族みんなで協力して、イヴリンの出産を見守ってあげる予定でいたはず!
しかし、とことん追い込むこのホラー映画は、なんとイヴリンの臨月が早まり、しかも夫も子供たちもみんな外出させてしまうのでした。
イヴリンの突然の破水!
イヴリンは自らの緊急事態を知らせるため、家の周囲に張り巡らされたランプを赤々と点滅させ家族に知らせることに。
そして自分は、出産のため防音施設のある地下へと移動し始めます…。
クライマックスからエンディングへ
(最後のネタバレなし)身重の体をどうにか支えながら、音を立てずに地下への階段を急ぐイヴリン!
しかし、とんでもないことが待っていました。
古い階段に、なんとむき出しの釘が出ていて、イヴリンは思わずこの釘を踏んでしまったのです。
瞬間、あまりの痛さに大声を張り上げそうになるイヴリン。
口に手を当て、出てくる声を押し殺したつもりだったのですが…。
感想とおすすめ度
はたして、地球外モンスターはイヴリンの声に気付いたのでしょうか?出産は間に合ったのでしょうか?
家族は助けに駆けつけてくれないのでしょうか?
と、いくつもの心配を残しながらまだまだ二転、三転する映画です。ぜひ、最後までスリルを楽しんで下さい。
イヴリン演じる、エミリー・ブラントの凄い演技に圧倒されます!
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