『ゼロ・ダーク・サーティ』の印象が強いジェシカ・チャステイン。
この『モリーズ・ゲーム』では、あのスス汚れた(失礼!)雄姿とはうってかわって、セレブ姿満載の彼女が見られます。
実在の人物「モリー・ブルーム」が著した同名の自叙伝が原作。
映画全体のゴージャス感と、いわゆる法廷モノ特有の緊迫感。そして、伝記的なヒューマンドラマをあわせ持った秀作です。
あらすじ・登場人物
主人公モリー(ジェシカ・チャステイン)は、スキーのモーグルの実力選手で、かつてはオリンピックを狙っていました。
しかし、出場選考の試合で不慮の事故に会い、選手の道を断念。
その後、モリーはなんと秘密のポーカー・サロン経営者に転身します。
波乱万丈の自らの歴史を書いた自叙伝を発表した直後、かねてより目を付けられていたFBIに逮捕されることに。
そこでモリーは、高額だが敏腕の弁護士チャーリー(イドリス・エルバ)に弁護を依頼、映画は一転、法廷闘争へと移っていきます…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:facebook「モリーズ・ゲーム公式ページ
https://www.facebook.com/MollysGameJP/photos/a.332967593873223/365660290603953/?type=3&theater
◇モリーの転身の経緯は偶然?
そもそもスキーをあきらめ、次に目指したものがポーカー・サロンの経営だった経緯はなんだったのでしょう?
それはウェイトレのアルバイト時代、雇い主ディーンが別に経営していたポーカー・サロンの手伝いを頼まれたのがキッカケ。
ポーカーが趣味の顧客をサロンでもてなす仕事ですが、モリーのもともとの美貌と才媛さで、ディーンに重宝されるのに時間はかかりませんでした。
◇秘密のポーカー・サロンが凄い!
その後、ディーンの経営がうまくいかなくなったのを機にモーリーは退職。
しかし、彼女には大きな財産を手にします。
それは、サロンで経験した帳簿ノウハウと、大物顧客の管理、つまりもてなしのテクニックでした。
実業界、スポーツ界、映画界、政界など、各界をを代表する人物がそのサロンを利用していたのです。
彼女はその財産をもって、自ら経営するポーカー・サロンを立ち上げることに。
◇逮捕されたモリーが守ろうとしたものは?
さて、FBIに逮捕後、弁護士チャーリーと対策を立てる中でモリーのサロン経営の実態が見えてきます。
マフィアなど裏社会とのつきあいや、FBIの逮捕理由である違法賭博など。
罪を免れない状況の中で、検察から司法取引を提案されます。
それは、モリーがサロン経営で得た財産である顧客データだったのです。
クライマックスからエンディング
セレブ感いっぱいのモリーが、闇社会からの挑発やサロンへの介入、そして検察の追及の中で疲弊していく姿には悲しいものが。
どの時点で罪を逃れるのか?あるいは罪を認める?
ギリギリの中でモリーの下す決断が見ものです!
まるで、「ポーカー」の「勝ち方」を身をもって知っていた彼女らしい判断だったのかも?
感想とおススメ度
この映画の謳い文句は「男社会を牛耳る女」。
モリーはそんな「ヒドイ」女だったのでしょうか?
映画では父親ラリー(ケビン・コスナー)との過去の確執が紹介。
スキー選手の夢がいつしか変わっていく過程がこのエピソードでわかります。
ぜひおススメしたい、なかなか奥深い映画です!
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