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2020年09月21日
追悼、RBG!映画『ビリーブ 未来への大逆転』。米女性最高裁判事の伝記実話
(引用: https://www.facebook.com/OnTheBasisofSex )
2020年2020年9月18日死去、享年87歳。安らかに!
(『ビリーブ 未来への大逆転』は、RBGこと ルース・ベイダー・ギンズバーグ が生前中に製作された映画ですが、2020年9月18日逝去されました。)
原題は『On the Basis of Sex』。
そのまま訳せば「性に基づいて」ですが、実際は「not distinguished On the basis of Sex」で、「性差によって区別されない」社会の実現を訴えた映画。
なにを今さら、いや全然変わってないという議論がある中で、この映画の背景は1970年頃というのがポイント。
今もアメリカ法曹界で活躍する女性ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏が、性差別と戦った歴史実話です。
あらすじ・背景
今からわずか50年前、男女の性差別は「女はクレジットカードを持てない」が象徴的な時代。
貧しい家に育ったルース(フェリシティ・ジョーンズ)は猛勉強の末、ハーバード大学の法科大学院に入学。
周囲は、男性ばかりで女性はわずか数名。その中でルースは弁護士をめざします。
しかし、トップクラスの成績で卒業するも、女というだけで弁護士として就職はできず、彼女はやむなく大学の教授職に就くことに。
夫マーティン(アーミー・ハマー)とともに、法律家として性差別と闘います…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:facebook公式
https://www.facebook.com/OnTheBasisofSex/ )
◇家庭と勉強を両立させるルース!
ルースは大学時代に結婚し、大学院に入学した頃には子供もいました。
ジェーン(ケイリー・スピーニー)とジェームズの二人。特に長女のジェーンは、なにかとルースに反発する難しい年齢。
そんな中、良き理解者であった夫のマーティンがガンで倒れ、ルースは家庭的にも試練が。
ここで堪えて頑張る彼女の姿は見ものです。
◇女性弁護士を雇ってくれない時代
ルースが目指したのは女性弁護士でした。大学の成績は関係なく、当時、女性弁護士を雇うところはありません。
彼女は、仕方なく大学の教授職に。生徒に男女同権を説く一方で、法律の実務に就く夢をずっと持ち続けます。
そんな時、がんの最悪の危機を脱し、法律事務所で働いていた夫がルースにある法的案件を見せます。
もちろん、それは性的差別をなくそうとするルースの大目標を刺激するためだったのです。
◇男女差別を前提とした法律を変える!
それは、未婚の男性が母親介護のための所得控除を受けられないという事例。
当時の法律の背景が、介護は仕事を持たずにいつも家にいる女性を対象とし、男性を想定していなかったために起こったものでした。
ルースはすぐにこの案件に飛びつき、訴訟にすることを決心。
男女差別が前提となっている当時のいくつもの法文を、根底から見直すきっかけにしようとしたのです…。
クライマックスからエンディングへ
ルースは公民権運動家のドロシー・ケニヨン(キャシー・ベイツ)やアメリカ自由人権協会(ACLU)のメル・ウルフの知恵を借りながら根拠を組み立てることに。
いよいよ、法廷モノ映画の真骨頂が始まります!
しかし、高等裁判所の裁判官は男性ばかり。女性蔑視の視線を感じながら、実務経験のないルースが口頭弁論をはじめます…。
感想とおススメ度
ルース役のフェリシティ・ジョンーズは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はじめ、数々の主役をこなす実力派女優。
彼女のファンならぜひ見てほしい映画!終始凛々しい彼女の姿を堪能できます。
最後のルースが行った弁論と裁判の行方に感動間違いなし!
素晴らしいおススメ映画です!