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2021年03月05日
好きな女優メリル・ストリープ、好きな映画と観てほしいシーンとセリフ!
https://www.facebook.com/theironladymovie (『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)
好きな女優・俳優は?と聞かれたら、 メリル・ストリープ の名前を挙げる人がけっこういます。
かく言う私もその一人です。
ベテラン中のベテラン名女優で、出演した作品も多いのですが観た作品はいずれも記憶に残るものばかりです。
今記事では、誰もが知るメリル・ストリープにスポットを当て、特に筆者お気に入りの主演「名画」を紹介したいと思います。
■『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
「マーガレット・サッチャー」はよく知られたイギリスの第71代首相です。
別名 「鉄の女」の異名を持っていたことでも有名ですよね。
この映画 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 は、丁寧な副題がついていますが原題は 「The Iron Lady」といたってシンプル。
世界的に有名な彼女は、「鉄の女」だけで十分だったのです。
●歴史的政治家を演じることのプレッシャーは?
歴史的政治家といっても、はるか古代ならいざ知らず「サッチャー」が存命していたのはついこの間まで(〜1990年)。
まだまだ本人について記憶や思い出の確かな人がたくさんいる中で行う演技は、相当なプレッシャーだったのではと推察されます。
歴史的史実をなぞるだけだと簡単ですが、表情、口調、仕草など「似てる、似てない」と評論されるのはたまったものではありません。
そんな中で、 「見事演じきったメリル・ストリープ」を見るとますます好きになります。
●イギリス英語から「サッチャーの名言」まで
本作で「サッチャー」を演じるにあたり、メリル・ストリープがまず取り組んだのは 「イギリス英語」だったと言われています。
ご存じのようにイギリス英語とアメリカ英語が微妙に異なる中、アメリカ生まれのメリル・ストリープがイギリス英語のサッチャーを演じたことは相当な苦労だったようです。
そしてなにより、「鉄の女」の演じ方が見どころで筆者の気に入ったシーンがあります。
劇中でサッチャーが登場する議会場面はむくつけき男ばかり。
そんな中で発せられた名言シーンを紹介しておきましょう。
●フォークランド紛争(1982年)、男を圧した言葉!
サッチャーの在任中、はるか南米のアルゼンチン沖にあるイギリス領「フォークランド諸島」で起こった「フォークランド紛争」という事件があります。
その島に領有権を主張するアルゼンチン軍が上陸。
総じて議会は、できれば遠方の島国への派兵は極力避けたいという及び腰ムードになります。
そんな中、議会を一喝したサッチャーの言葉が、 「この中には男はいないのか!」。
黙って見過ごすわけにはいかないと、圧倒的な声量と視線で発したメリル・ストリープの演技はさすがの一言です。
■『プラダを着た悪魔』の編集長も「鉄の女」だった!
次にあげる好きな映画は、 『プラダを着た悪魔』 です。
メリル・ストリープは、ファッション雑誌社の 「鬼の編集長」ミランダで登場。
新人アシスタントのアンディ (アン・ハサウェイ) をしごいて一人前に育てる?というストーリーです。
この映画は、どちらかといえば可愛さ満開のアン・ハサウェイにスポットが当たりがちです。
●新米アシスタントに襲い掛かる編集長
しかし、メリル・ストリープの「鉄の女」編集長がいればこそ、アンディの新米さや初々しさが際立つ映画となったことは間違いありません。
「プラダ」は、ファッション誌「ランウェイ」の出版に携わる人たちの象徴です。
ところが、ファッション業界を何も知らず、単なるジャーナリストになりたいだけで就職志望してきたアンディのセンスたるやひどいものでした。
鬼の編集長の息もつかせぬ質問や指示に大いに悩みくじけそうになるアンドレア…。
●メリル・ストリープならではのセリフの迫力
そもそも、鬼の編集長にアンドレアを育てようという意思があるのかどうかも疑問。
映画の最後に「ホッ」とするエンディングの締めくくりがあるかどうかは見てのお楽しみとして、とにかく見どころはミランダ編集長の ファッション界での生き方を身をもって知らしめているところです。
演じるメリルストリープが吐き出す数々の名言が、見る人の心に刺さる映画です。
ここぞという時のセリフの粋さ、凛々しさがアン・ハサウェイ以上に好きなところです。
名シーンは、アンディの「採用面接シーン」からやってきます!
●とっておきの見どころ「面接シーン」
超忙しい時間を割き、アシスタント募集で人事部から回されてきたアンディを面接するミランダ編集長。
アンディの、見るからにアカ抜けない着回しを早速指摘。
「あなたって、何のスタイルもファッションセンスもないわね。」
と一撃するのですが、アンディは早速 「それは捉え方の問題で…」と反論しようとします。
するとすかさず、 「いいの、今のは質問じゃないんだから!」
彼女の口ぐせは、「That's all!」(以上!)。
メリル・ストリープの面目躍如で、バッサリと切り捨ててしまうところは見どころです!
■圧倒的な実話映画『ペンタゴン・ペーパーズ』
さて、メリル・ストリープ主演、好きな映画の3作品目は 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 です。
ベトナム戦争の終盤近く、政府・国防省が隠ぺいする機密文書を摘発する大スクープを世に問うた新聞社「ワシントン・ポスト」を描く映画です。
メリル・ストリープは、新聞社「ワシントン・ポスト」の実在した社主 「キャサリン・グラハム」役。
当初、彼女はポスト社の「お飾りオーナー」で、どうせ社交界でしか存在感がない女オーナーと陰口をたたかれていたのです。
●決断を迫られた新聞社、女性社主「キャサリン・グラハム」
監督は スティーブン・スティルバーグ監督 で、共演は トム・ハンクス という話題の大作でした。
トム・ハンクス演じる 編集長ベンたちが秘密裏に集めた情報は、ペンタゴンの公式発表とは反対にベトナム戦争はますます泥沼化するというもの。
ベン編集長は、社運を賭けてもこの情報は報道すべきと主張。
最終ベンが相談したのが、社主でありオーナーのキャサリン・グラハム氏だったのです。
同時に彼女は、情報の入手方法が一つ間違えば「違法」であることを知らされます。
●毅然と言い放った、歴史的名言とは?
キャサリンは、顧問弁護士はじめ自身の人脈も使って密かに政府関係者にあたりを付けるのですが、そんなことをすれば会社もオーナーも永遠に葬られると。
さあ、またまた「鉄の女」が登場します。
キャサリン・グラハム演じるメリル・ストリープが毅然として言い放った言葉が、
「助言が欲しかったから尋ねたまでで、決断は私がする。」と。
●メリル・ストリープならではの「決め台詞」
ここまで書くと、最後のネタバレまで言ったようですね。
誰もが知る実話なので、キャサリンの決断はみんなが知っている通りです。
結果、当時のニクソン大統領への大打撃をはじめ、ベトナム戦争の終結を早めたのは言うまでもありません。
いずれにせよ、メリル・ストリープだからこそ似合う 「決め台詞」に感動せずにはおられない映画です!
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
たくさんの名画から紹介できたのは3作です。
3作品とも、監督・脚本が異なる人でありながら、メリル・ストリープに求める役どころや映画上のキャラクターは見事一致しています。
映画界の大御所的な立場となったメリル・ストリープの、今後のますますの活躍に期待です!
2019年12月03日
イギリス最初の女性首相『マーガレット・サッチャー』。テリーザ・メイと違うスピーチ力にも注目!
歴代のイギリス首相で、1979年にはじめて女性首相となった第71代「マーガレット・サッチャー」。
現在のイギリスは、新首相ボリス・ジョンソン氏の誕生や、EU離脱問題でなにかと話題ですが、今から半世紀ほど前のイギリス史が垣間見れる映画が、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。.
名優 メリル・ストリープ が、サッチャーの声、仕草、そしてイギリス英語の発声を研究し尽くした上で出演した作品です。
実際のサッチャーの議会演説映像を最後に載せていますので比べてみて下さい。
サッチャーは、別名「鉄の女」と呼ばれていました。
映画の原題は、まさに『The Iron Lady』そのもの。そして、「鉄の女の涙」の理由は映画の中で語られています。
参考リンク: メリル・ストリープ主演『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』
■映画化された伝説のイギリス女性首相
世界では、女性首相はそれまでにも誕生していました。
また、イギリスではサッチャーから5代後の2016年に、テリーザ・メイが同じく女性首相として就任。
(参考で、テリーザ・メイ首相の議会演説も最後に掲載)
ドイツでは、アンゲラ・メルケル首相がメイ首相より前の2005年に首相に就任しています。
主要国ばかり目が行きますが、さまざまな国で女性首相は決して珍しいことではありません。
しかし、女性首相が映画化されたのは今のところ彼女ただ一人。
しかも、サッチャーがまだ生存中(2013年没)の2011年の公開でした。
■強い意志力をもった女性への変貌
(引用: https://www.facebook.com/theironladymovie/ )
◇晩年のサッチャーにちょっとショック!
「鉄の女」というと冷酷な政治家のイメージがありますが、実はこの映画、サッチャーの引退後の様子から始まります。
食卓をはさみ、夫デニス(ジム・ブロードベント)と一緒に朝食をとるサッチャー。
彼女は、デニスに最近の高すぎる牛乳の話やトーストにバターをつけ過ぎることへの忠告など、普段着の夫婦の会話が流れます。
そこへやってきた家政婦は、それまでサッチャーを探していたのか、彼女に「あら?こちらにいらっしゃったのですね?」と声をかけます。
「そうよ、『私たち』はずっとここよ。」と言葉を返すサッチャー。
しかし、この言葉に映画を見ている私たちはショックを受けます。
◇下院議員に当選してから変わる人生
(引用: https://www.facebook.com/theironladymovie/ )
テーブルの向こうにデニスが座っていると思っているのはサッチャーだけでした。
つまり、『私たち』はそこにいなくて、すでに認知症を発症していたサッチャー1人の幻影だったのです。
以降、映画は晩年を淋しく暮らすサッチャーの幻覚を映す一方で、激動の時代に一国を仕切った政治家の現実とを往来するのでした。
映画の前半は、彼女の若い頃をクローズアップ。
およそ「鉄の女」のイメージを持たない優しい彼女がデニスからプロポーズを受ける場面は、ごく普通の女性でした。
彼女が本格的に政治家への道を歩み始めたのは34歳の時、下院議員に当選して以降です。
◇男性議員ばかりの中で生まれた強い意志力
当時の議会は男性議員ばかり。
彼女がその中で政治家として生きていくために学んだことは、自らの考えを貫くために強い意志力が必要だということでした。
デニスとの間に双子の子供をもうけますが、家庭のことは夫に任せ、振り切るようにして政治への道を邁進していきます。
そして巡ってきたチャンスが、所属していた保守党党首への立候補。
ライバル候補のない中で彼女は当選しますが、これは首相になることと直結していました。
■議会で叫んだ、「この中に男はいないのか!」
https://www.facebook.com/theironladymovie/
1979年、彼女は第71代首相に就任します。
男社会の中で揉まれた彼女は、決して男のようになったわけではありません。
彼女の政治的判断の中で、周囲の猛反対を押し切り意志を貫いた事例のひとつで「フォークランド紛争」が紹介されます。
イギリスからはるか遠く離れた南米近くの、イギリス領フォークランド。
ここに、アルゼンチン軍が侵攻し軍事衝突を起こした事件です。
本国から離れた島に艦隊を送ることに反対する議会に対し、強硬派の彼女はこんな一声で一蹴します。
「この中に、男はいないのか!」と。
■まとめと感想
彼女の勇猛果敢な政治人生を示すものとして、本物のサッチャーのスピーチ映像があります。
現在のブレグジット(イギリスのEUからの離脱)にも通じる発言です。
当時のECC(欧州経済共同体)の施策に関して異議を唱えた有名な「No!No!No!」発言です。
続く、野党・労働党へのけん制発言は聞き込んでしまいます。
時代も政治的背景も違いますが、テリーザ・メイ前首相がEU離脱に関して行ったスピーチも合わせて紹介しますので比較して下さい。