「米中関係」が決める5年後の日本経済
渡邊哲也 著
PHPビジネス新書
渡邊哲也さんの著書は、ちょくちょく読んでいるけど、いつも思うのは、分かりやすいという事だ。
今回の構成を見てみても、Q&A形式にしているだけではなく、必要知識をおさらいしてくれているから、だれでも内容をより深く理解することが出来る。
人に伝えるという事をよく理解しているのだと思った。
さて、内容ですが、、、
渡邊哲也さんは、2018年3月時点でこれまでとこれからの米中関係について予測している。
春にくすぶりだした米中貿易戦争については、これまでのところ的確に当てている。
関税の応酬では、中国のほうが分が悪い。
簡単な話で、輸入額が違う事と、輸入品目も違う。
中国が、アメリカからの大豆に関税をかけると、結果的に中国国民の食費が上がる。
特に、豚肉に関しては、ダメージが大きい。
貧困層を直撃することになり、習近平が引きずりおろされる危険性が出てきている。
これまでであれば、任期があったが習近平はそれをなくしてしまった。
選挙がなく、任期もないため、やろうと思えばいつまででも国家首席に居座ることができる。
これが意味するところは、本人が辞めると言わない限り、それ以外の方法はクーデターしかない。
おどろおどろしい話だが、これまであの人たちはこればっかりやっている。
いつものパターンだ。
アメリカが中国を狙う理由は、ルールを守らない、軍事力で人権を侵害するというか、他国を侵略する。
技術をパクって、それを売る。
なんという非常識な国だろうか?
それが中華人民共和国という国だ。いや、中国共産党と見るべきか?
中国とずぶずぶの関係だったオバマ前大統領には出来なかったことをトランプ大統領はしようとしている。
ぼくは応援するとともに、日本がやるべき事をやってほしいと思っている。
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