かなり賛否両論ありそうなタイトルだったが、とても楽しく観ることができた。
昨年か一昨年だったか、「人は見た目が9割」という本がベストセラーになっていた。
そのころ糖尿病真っ盛りだった私はタイトルにつまづいて読むことが出来なかった。
体重は今より9kg以上多かったし、とにかく体がダルくてきつくて、おしゃれどころか人並みにお化粧をするとか髪の手入れをするとかいうことさえ苦痛だった。
そんな自分にかなり絶望していたのに、「人は見た目が9割」なんて言われた日には生きていくのさえ辛くなる。
今年の初めに糖質制限に出会い、めきめき体調が回復し体重がスルスルと落ち、「やればできる」と実感するようになった。
そんな時にこのドラマが始まった。
共感できたのは「人は変われる」というメッセージ。
「人は変われないんだから」との彼の言葉を1度は受けいれたヒロインだったが、自分でも気付かないうちに大きな変化を遂げていたことに気付く。
とってもイケメンで魅力的だった彼が「人は変われない」というセリフを言った途端に急に色褪せて見えたのが印象的だった。
「東・・・。私、東へ行きたい。太陽に背を向けるんじゃなくて、太陽に向かって生きていきたい。変われますよ・・・人は」
最終回のこのセリフは、胸に迫るものがあった。私にとっては「風と共に去りぬ」の
神よ お聞き下さい
この試練に私は負けません
家族に二度と ひもじい思いはさせません 生き抜いてみせます!
たとえ盗みをし 人を殺してもでも!
神よ 誓います 二度と飢えに泣きません!
のスカーレット・オハラのセリフ並みに感動したと言っても過言ではない。
その理由は、このセリフを聞いたときに、血糖値が高かったころの記憶がまさに「走馬燈」のように甦ったからだ。
毎日明け方4時頃まで寝付けず、やっと寝たと思ったら5時半前に起きて娘のお弁当を作り、娘を送り出してから2度寝して昼すぎまで起き上がれなかったこと。起きても体が痛く辛く、夕方頃までは寝たり起きたり、昼夜逆転の生活。なぜ自分はこんな風なのか。一生こんな太陽に背を向けたような生活を送っていくのかと毎日自分を責めていた。
そんな辛かった記憶。
でも、糖質制限に出会って、私は変わることができた。
今は夜に寝て朝起きる、太陽に向かって生きる生活が出来ている。
「変われますよ・・・人は」
こんなキセキがまだこの世にはあるんだな。
人生って捨てたもんじゃない。
そんな気持ちを新たにした素敵なドラマだった。
タグ: 人は見た目が100パーセント
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