「PS4」向けにドラクエシリーズが発売される。PS4は日本では不振で、任天堂「Wii U」の後塵を拝しているのが実情。今回ファン待望のゲーム投入で勢力図が変わる可能性も浮上してきた。
ソニーの据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」向けに、スクウェア・エニックスの人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの来春発売が発表された。PS用としては約10年ぶり。世界的なヒットとなったPS4も日本では不振で、任天堂の据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」の後塵を拝しているのが実情。今回ファン待望のゲーム投入で勢力図が変わる可能性も浮上し、3年連続営業赤字からの脱却を目指す任天堂による携帯型ゲーム機の新型発表もドラクエインパクトにかき消された格好だ。
壇上で「お帰りなさい」
ドラクエ発売が明らかにされた9月1日のソニーの報道陣向け発表会。ドラクエシリーズの生みの親で、ゲームプロデューサーの堀井雄二氏が登壇すると、進行役を務めたソニーのゲーム子会社取締役、盛田厚氏は「お帰りなさい」と声をかけた。
堀井氏は一瞬、戸惑ったような表情を見せたが、握手で応じ、新作の見どころを熱っぽく説明。最後はドラクエ仕様の限定版PS4を大事そうに持って帰るパフォーマンスも見せ、ソニーとの関係が良好であることをうかがわせた。
ドラクエシリーズは、「7」が初代PS、「8」がPS2向けに発売され、日本でそれぞれ約400万本を売り上げるヒット作となった。その後、「9」で任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」向けに移行し400万本以上を販売。「10」も任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii」向けに発売されており、約100万本を売り上げた。
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