大真面目に、地球規模の問題として、考えています。
例えば
乾燥肌、敏感肌、アトピーの方でも、安心してお使い頂ける商品
といえば、「自然由来成分」ということに目が行きます。
では、原材料の生産者たる農業が、
仮に、従来型の集約農法から、有機農法へとシフトすると考えた時、
果たして、現状の需要に対して供給し得るだけの生産力を持って居るのでしょうか?
既にご存知の方もいらっしゃると、思いますが、
今この問題は、国連レベルで、真剣に論議されている”重要問題”なのです。
以下、世界的研究者の著書からの抜粋と、
国連で、発表された、研究者のスピーチの抜粋です。
* 緑の革命の再生—The greening of the green revolution
ミネソタ大学デヴィッド・ティルマン著
「従来型の集約農法と比較したとき、「有機」農法には、土壌の肥沃度を高め、環境へ与える害も小さいと言う長所がある。問題は収量だが、今回、有機農法によっても、集約農法にひけをとらないだけの収量が可能であることが分かった。」ことを英国の科学誌のNature(ネイチャー誌)に発表しました。
ドリンクウオーター氏達の3つの実験結果の総括報告であり、収量比較、窒素量、土壌中の炭素量などについての考察が記されています。
尚この論文の日本語訳は、「知の創造—ネイチャーで見る科学の世界」の53〜56頁(出版社;徳間書店)に記載されています。
この1999年版は、Natureが選んだnews & Viewsの翻訳で1999年10月に初版出版されています。
科学一般、バイオテクノロジー・医学、生物、生物の進化について1998年のNatureから選ばれており、科学の最前線について知りたいと思う人々のために翻訳されたと責任翻訳の竹内薫氏による、あとがきに書かれています。
* UNCTADスパチャイ事務局長のスピーチ
ITF会議(ジュネーブ)国連関連諸機関高官出席の公開会議2008年10月にてITF会議(有機農業の国際的調和と同等性を確立するための国際的な作業部会)で、UNCTAD(UN Conference on Trade and Development国連貿易開発会議)の事務局長は、世界は有機農業生産に注目しなければならないと話しました。
IAASTD(The International Assessment of Agricultural Knowledge, Science and Technology for Development)の2008年春の報告の有機農業の環境評価や生産力評価に基づいた提言でした。
スパチャイ氏のスピーチ;翻訳 三好智子
「世界の農業生産方法は過去数十年間どちらかと言うと無視されてきました。
しかしこの会議は、農業生産方法が国際的な様々な政策討議の中心課題になってきた大切な時期に開催されています。
ここ数ヶ月間の食糧価格の高騰により、発展途上国での悲惨な農業の状態に注目が集まりました。そこでは高価格に対応して農業生産を増加させることが出来ませんでした。
数年に亘る農業投資の減少、不十分な農業支援や先進国からの食糧援助の減少などにより、発展余剰国特にアフリカなどの国の農業を弱体化させました。
更に石油価格高騰により化学肥料や化学資材の費用が上がり、状況を悪化させています。
今年初め、IAASTD(開発のための農業の知見・科学・技術の国際的評価委員会)は、社会の崩壊や環境破壊を避けながら、世界が人口増加や気候変動に対応して、貧困や飢餓を乗り越えていくためには、農業のあり方を劇的に変える必要があると結論づけました。
私たちは有機農業がこれらの問題を解決する最良の選択であると確信しています。」
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