オバマ氏もビックリ!?欠片♪
欠片 暮らしをいろどり、住まいをまもる。
こんにちは、Eimiです。
初めての方もフォロワー様も、ご訪問ありがとうございます。
今日は夢羅雲さんの『笑うカラス』を掲載します。
前回のお話は
『笑うカラス ——laughing crow 』?Y−5
五 最終決戦
(五)
操縦席に坐った二人は、エンジンを動かしてすぐに発進させた。
コロニーを出て、月の上空に浮かび上がる。
青い地球が見えた。
輝く見事な青い色は宝石のようで、アルレス族が、この星を欲しがった気持ちも分かります。いったいどんな星なんでしょう。どんな人々が住んでいるのでしょう。
地球の瑠璃を見つめていると、突如、危険信号をキャッチした。
「えっ? 何もありませんが」
次の瞬間、衝撃が走った。何かに攻撃されたように船は大きく揺れ、後方にダメージがある。それでも何もスクリーンには映っていない。
「どういうことです……あ」
「こいつは?」
後方から、何か波のような熱波を計測する、その自在な動きを思い出した。
こいつには覚えがある。フレア! 火柱だ!
まさかカーラギからついてきたというのですか!
「ワープしてもついてくるとは、なんてしつこいのでしょう」
「これはなんなんだ? ハーヴェス」
「スレッド族の復讐です。カーラギ星に仕掛けていた装置をぶち壊したら、復讐ウイルスが作動しました。ワープして、もう終わったと思ったのですけどねえ」
「カーラギ? アルレス族のカーラギ星? あそこまでいったのか」
「ええ。アルレス族は救われましたよ。カーラギ星が復活しましたから」
「復活? どうやって? まさかハーヴェス……。きみが……?」
「ええ。まあ、わたしが救ったのかもしれませんが……。おかげさまで、スレッド族の復讐に合っています。こういうつもりではなかったのですが、成り行き上、しかたありません……」
イコールは神妙な顔つきをしていた。
眉間に皺を寄せ、くちばしを曲げている。
考え事をしたり、何かに集中するときのイコールの顔だ。
「……また、そうなのか」
「また?」
フレアの復讐は続いている。
その中で、イコールの操縦は、フレアの幻から船体を避けながら右へ左へと身体は傾き、目まぐるしく上下する。
二人はそんな船体の中、集中して身体を支えながらも話を続けていた。
イコールが続けた。
「きみがビアンカ星に帰ってきたとき、あのアージェラ星のオルゴン族を滅ぼしたのがきみだと聞いた」
「……まあ、それはそうですが」
「オルゴン族は、次々と惑星を襲い、乗っ取り、多くの惑星から苦情が寄せられていたという噂があった」
「そうですねえ」
「きみはその種族を倒し、惑星連合軍のサポートをしていた」
イコールの操縦も荒々しく、酔いそうだと感じるほどです。スレッド族の復讐ごとき、たいしたこともないと、言わんばかりです。
ハーヴェスは舌打ちをした。
「シリウスへ! ワープしましょう」
あまりにもフレアの攻撃が酷いので、避けるイコールの操縦に、ハーヴェスも少々堪えていた。だが、イコールの返事は意外だった。
「いや!」
「え?」
「なんのかんの言って、きみはいつでも英雄だ!」
「……イコールさん?」
「ハーヴェス、見てくれ!」
突如、イコールは一つの座標を指さした。
「なんです?」
これだけ揺れる中で吐き気を抑えている状況で、何を言おうと、何を指差そうと、分かるわけがない。
だいたい、イコールさんは何を言っているのでしょう。こんな非常事態に。
「これは……? つまり、なんです?」
ハーヴェスはいらいらと指を鳴らしながら、イコールの顔を覗き込んだ。
「目的物とある! この座標に!」
「目的物? それは何です?」
「だから、大宝玉だろう」
「え?」
「間違いない。俺はこのシップに回収されたんだ。リファインとカッコウが話していた」
突然、目が覚めるような衝撃を受けた。
「リファインとカッコウ? じゃ、ブラックシップを破壊したのはやはり……?」
「惑星連合だ。そのときの俺は、惑星連合に挑んでいた」
……そりゃ、あの姿ですから。
つまり、イコールくんはスレッド族そのものになって、やっていたということですか。
結局、惑星連合がブラックシップを発見し、攻撃し、破壊したわけですね。
ユニバースとは、本当に恐ろしい装具でしたね。
「どうしてなのか、俺はあまり覚えてないが、とにかく惑星連合の戦隊にやられて弾き出されたところを、奴等にそのまま回収されたのだ」
「……では、あのときブラックシップに置いていたわたしの宝玉は」
「宝玉は俺の胸ポケットから出てきたと聞いている。俺が持っていたらしい」
なるほど……。
きっとスレッド族は、イコールくんを自在に動かし、わたしが盗んだあの宝玉を取り返そうとしていたのですね。
そして、先に突き止めた惑星連合が、イコールくんも宝玉も、手に入れたのに違いありません。
「そうですか。わかりました。それで? 二人は何を話していたのですか」
「大宝玉の在り処だ。二人は宝玉を手に取って、すぐに解析にかけ、大宝玉の在り処へと向かったのだ」
「その大宝玉は? そのポイントは何処ですか?」
「それが……」
イコールが戸惑う。声が小さくなる。
「イコールさん?」
ハーヴェスは待ちきれず、揺れる船体の中で跳ねて、イコールの手元を覗き込んだ。
その座標とやらを突き止めようと、身体を乗り出していた。
「ここだ。この衛星。天の川銀河・第三惑星の衛星」
そして今度ははっきりとその座標が見えた。
同時にイコールの声も届く。
「—— ?? 月 ?=@ 大宝玉はここにある」
そしてハーヴェスは、イコールを横から見つめていた。
『笑うカラス』?Y−6へ
さて、皆様、昨日は、夏至・父の日・日食の日でした。
どんな一日でしたでしょうか。
家族と共に過ごされましたか?
天照大神が、天の岩戸に隠れたのも日食のことだという人もありますが。
どうなんでしょうか。
わたしは、あまりそんな風に考えるのは好きではありません。
やはり、ここは、時代が荒廃してきて、天照大神が耐えられず、ついつい引きこもったのだと考えたいです。
数年前の、やはり日食の日のことです。
当時、主人は、草刈りを仕事としていました。
日食が始まって、みんなで外を見上げたといいます。
しかし、仕事に取り掛かろうと、草刈り機のエンジンを掛けたところ、エンジンがかからなくなりました。
突然のことでおどろき、何度もチャレンジするのですが、一向にかからなくなったのだと、いいました。
そして、日食がおわって、空も海も平常に戻ったころ、急に草刈り機のエンジンがかかるようになったそうです。
だから、今日も言いました。
「日食の日に、草刈り機は使うなよ。エンジン掛からないから」
だ、そうです。
気をつけることにします
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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
今日一日が、誰にとっても良い日でありますように
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