情念の朱は、煩悩調伏の揺るぎない決意 愛染明王 あいぜんみょうおう
イスムこだわりの造型
強い意志と威厳を感じさせる表情、精緻に造られる細部の造型を少しの狂いもなく再現するため、開発期間はおよそ10 ヶ月にも及んだ。
全体の調和を重視しながらも、鮮やかに遺される全身の朱と光背の金との美しい対比を再現。
細部を誇張しすぎないモデル像に倣い、トーンを抑えながらも強さを感じさせる仕上げとした。
製品のモデルとなったのは
モデルは、孝謙上皇の発願により平城京に創建された寺院に、秘仏として安置される重文 愛染明王。
運慶様式を踏襲しながらも、美しく整った衣文の線や、誇張しすぎない上品な容貌などに独自の作風を感じさせ、わずか30センチ強の小像ながらも、鎌倉時代の名仏師・善円の高い技術と工夫が見られる。
秘仏であるために、造像当時の彩色や截金が色鮮やかに遺される。
愛染明王とは
煩悩(特に愛欲)を断罪せず、むしろ煩悩に狂った者こそ救われるに値すると強烈に主張をする明王。
なんとしても煩悩を調伏せんとする強い意志(=愛)が憤怒の形相となって表れる。
頭上に悟りへの決意の固さを示す五鈷鉤(ごここう=五つのカギ)をつけた獅子の冠をいただく。
三つの目と六本の腕を持ち、悟りの智慧が詰まる宝瓶に咲いた蓮華の上に結跏趺坐をする、独特の姿が特徴的。
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