今年の冬に一番時間のかかった作業の記録です。
前々からタペット音が気になっていたので、タペットクリアランス調整に手を出して見ました。
整備書には1年に1回調整するように書いてありますが、もちろん5年たってはじめてでございます。
まずはリア側、初のご対面。
リア側は簡単にカムカバーを外せます。
続いてフロント側。キャブも掃除するために外してましたが、改めて写真を見ると、キャブ外さないと調整作業は無理ですね。
ラジエーターのボルトも全て外してハーネスもはずさないとカバーが取れませんでした。
各気筒を圧縮上死点に合わせてから計ります。
写真のボルトをまわすとクランシャフトが回ります。ケースの溝とマークを合わせます。
T1とT2でフロントバンクかリアバンクの上死点に合わせるようになっています。
カムシャフトの刻印が上向きか下向きかで気筒を判別するようになっています。
このためにシックネスゲージとマイクロメーターを準備して、隙間とシムの厚みを計っていきます。
結果を表にまとめます。
Googleのスプレッドシートを使ったのでPCで入力して作業する時はスマホでチェック!便利な世の中になりました。
1気筒の片側がやたら広がってます。その理由はキャブをばらしたらわかりました。
入れ替えるシムとそのままのシムと注文するシムを色わけ。赤の4つを注文。全て規定内に調整できました!
ちなみに規定値は
吸気が0.12〜0.18、排気が0.21〜0.27
シムは0.025違いで1.2mmから2.9mmまで注文できます。
フロントバンクの排気のシムが見えにくくて作業性が最悪でしたが、
最後の1こでやらかしてしまいました。
コロッと落ちて行方不明に。
泣く泣くオイルパンをはがしたら、底でお待ちでした。このためにエキマニも外すはめに。
ガスケットが紙なのでもちろん再使用不可。しかも廃盤。RVF用が使えるという情報を見て注文するけどそれも廃盤。途方にくれていたら心優しい方がヤフオクで販売されていて、助かりました。しかもステッカー付き!
ガスケット面をスクレーパとオイルストーンでシコシコシーコのシコシーコしてピカピカスッキリ綺麗!
カムカバーのゴムガスケットも新調。こちらは純正パーツがありました。
ということでカバー付けてラジエーターも戻して完成
エンジンの調子がまたよくなってしまいそうで、ハラハラドキドキですねー!
インプレは次回に乞うご期待!
これを使って計りました。
安くてタペットクリアランス測定に丁度良いセットです。
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