JIT、2020年1月4日
キューバ野球連盟は、2月1日から7日までプエルトリコのサンフアンで行われるカリビアンシリーズに関する声明を発表した。
その重要性と時機に鑑み、本紙はこの全文を掲載する。
キューバ野球連盟による情報
12月31日、カリブプロ野球連盟(CBPC)はキューバ野球連盟(FCB)に対し、2月1日から7日までプエルトリコのサンフアンで開催されるカリビアンシリーズへの第59期キューバ野球リーグ王者チームの出場が保証できないであろうことを伝えた。その理由としてプエルトリコへの渡航に必要な米国査証の手続きにかかる時間の困難さに言及した。
この通達においてフアン・フランシスコ・プエージョ・エレーラ、カリブ連盟コミッショナーは、「この決定の理由は、いかなる意味においても、キューバ国民やキューバ当局でも、キューバの選手たちでもないことを理解している。というのはこの背景は、適切に検証されているが、われわれの統制外にあるからだ」、と述べている。
他のカリブ諸国リーグと同じく、キューバ野球リーグは1月中に終了し、カリビアンシリーズでのキューバ代表チームメンバーの編成が発表になる。この状況は他国のいかなる代表チームにとっても障害にはなっていない。
今回のCBPCの決定は、米国政府の恣意的圧力に屈して生み出されており、同コミッショナーのこれまでの欺瞞的行為に新たにつけ加えられるものである。このコミッショナーはこの真のカリブ組織においてキューバが正式メンバーとなることも妨げてきている。
キューバが次回のカリビアンシリーズに出場することを阻害し、その条件を保証せず、可能性を取り消す一方で、このCBPCコミッショナーはFCBに対し、同組織の理事会が他の代表チームを招待し、支援を保証することを決定したことも伝えた。
駐ハバナ米国大使館の領事サービスの不当な休止のあと、キューバのすべてのスポーツ代表団(野球を含む)は、高いコストを引き受け、査証を入手できる保証もないまま、第三国に渡航しなければならないという、複雑で差別的なプロセスを経なければならない状態にある。ケースによっては、拒否されたり、応答がないもの、もしくは時機を逸した対応となっている。
FCBはCBPCコミッショナーに対し、わが国の代表団の参加を保証するために必要な措置を取るよう要請するものである。
また、1949年にハバナで結成された組織であるCBPCへの正式再加盟の希望と権利をあらためて表明するものである。
アマチュアおよびプロのあらゆる大会とレベルにおけるわが国の野球の歴史は、カリビアン・シリーズに出場する独自の権利に値するものであり、世界で開催されているあらゆる野球イベントの名声を高めている。わが国の野球は、幾度となく政治的圧力によって課せられている差別を許容しない。
FCBは、もしCBPCが、過去大会のように、便宜を図ることを保証するなら、プエルトリコ大会に出場する意思がある。
われわれはキューバ国民およびスポーツ界に対し、わが国の野球が前進し続けることを信じながら、記憶に残るポストシーズンをともに提供するよう呼びかけるものである。
2020年1月4日、ハバナ
キューバ野球連盟
キューバTV(202019年1月4日)
Información de la Federación Cubana de Béisbol
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=136708