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ちょっと良い話

前に聞いた
少しだけ良い?話をひとつ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一房のブドウ

時は バブル時代
人々は好景気で消費を謳歌していました。
しかし貧しい人はいなくなる訳では無く・・・

そんな貧しい女性がブドウを探していました。
病気の家族がどうしてもブドウを食べたいと言っており
女性は探していましたが季節外れで普通のスーパーや八百屋で売っておらず
百貨店でようやく見つけました。
季節外れということも有り値段は 一房で1万円 近くします。
バブルですからそんな値付けも不思議では有りませんでした。


貧しい為手持ちのお金もそんなに無いので駄目だと思いつつも
百貨店の店員さんに事情を話して値引きを頼みました。
通常、百貨店では 値引きはしません
店員さんが何とかしてあげたいと思っても
値引きは会社の販売方法に背く事になりますので出来ません。


そこで店員さんは 知恵 を絞り

「当店は百貨店なので値引きは出来ません。
しかし、もし宜しければ このブドウを切り、分割してお売りする事は出来ます


ブドウを幾つかに切り分けて一つ千円で販売をする、といった
値引きもせずお客様の希望も叶える提案をしたのです。
女性は喜んでそれを購入しました。
そして店員さんもお客様が値引きを頼んだ気後れが無い様に
気持ち良く帰って頂こうと丁重にお礼を伝えてお見送りしました。


ところがこの提案をした店員さんは後ほど上司にこっぴどく怒られました。

何を勝手なことをしている!
百貨店でその様なことをするのは聞いたことが無い!
勝手な行動をする者はウチの売り場には必要無い!


販売社員の中でもリーダー格の店員さんだったのですが
雑用を中心の仕事を言いつけられる様になり
その店員さんはこの店からの左遷も仕方が無いかもしれないと覚悟をしました。


・・・ところが、しばらく後にブドウを買った女性から百貨店の社長宛に手紙が届きます。

内容としては
この様な無理なお願いを聞いて下さった店員さんがいて大変嬉しかった、
こんな客に対しても丁寧に対応してくれたのが感動した
、と。

これを読んだ社長は喜び、そんな社員がいる事を誇りに思ったそうです。
そしてこの出来事でその店員さんを怒り冷遇している上司を叱りました。

その後その上司は左遷され、その店員は順調に出世を重ねたそうです^^


おしまい

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちなみにこの話はこの出来事があった同じ会社に勤めていた人に聞いた話です。
ま〜、多少脚色が入っていると思いますがほぼ実話だそうです。

あとこれは別の会社の経営者が言っていた言葉ですが

お客様に必要と思われていればその会社は無くなる事は無い
だからこそお客様の希望を叶える努力を惜しんではいけない。


経営者だけでなく従業員もそういう心がけで
お客様に対して自分に出来ることを自分に出来る範囲で最大限にする
というのは口だけでなく実行までするのは本当に難しいことです。
自分も営業や販売の職に携わる人間として大変為になる話でした。


・・・ちょっといつもと毛色が違うブログになりましたね。
たまにはまっとうな社会人ぽくなることもあるのです。


クリックしてくれると嬉しいです^^

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