目指せ!!アッパーマス層

人は石垣、人は城

先日日経平均株価が年初来安値を更新したそうですね。
特に今苦しいと言われる各電機メーカーはほとんど年初来安値をつけていました。

最近、三洋が潰れたのに始まりNEC、ソニー、パナソニックとリストラを発表しています。
どのメーカーも1万人単位でリストラを進めるそうで不景気真っ只中な雰囲気です。
円高もあると思いますが国内も値段の叩き合いが凄く、利益が出ないのでしょうね。

大体今電気屋さんに行くと3Dの42型テレビが5万円とかブルーレイのレコーダーが2万円とか
国内メーカーで性能も充分なのに値段は安いという様な状況ですから。

テレビなんか以前のブラウン管よりも安いじゃんか・・・

購入する方にしては良い事ですが製造や販売する方にしては利益は取れない、
けど他社にシェアを奪われる訳にも行かないので撤退も出来ないと苦しい状況なのでしょう。

しかし各企業も安易にリストラをするというのもどうかと思います。
個人的にはリストラはカンフル剤みたいな物で一時的には人件費が圧縮する分
利益が残りますが人員が減る以上将来的には

営業人員が減れば販路が減り
開発人員が減れば技術が劣り
製造人員が減れば生産力が少なくなり
本社人員が減れば宣伝含め他との交流が先細る

と会社の力を削ぐ後ろ向きな策だと思っています。
もちろんそれをしなければ会社が成り立たない所まで追い詰められていれば話は別ですが。
まあ無駄に肥大した部分を切り取る為にリストラをするのは効果的ですけど
そんな事は日常的に少しづつ改善していく事であり急にするのはただの無策に思えます。

ましてや会社によりますがパナソニックなどは内部留保は
２兆を超える金額を持っているのですから慌てて会社の力を削ぐような真似は如何なものかと。

昔は従業員は財産・資産であるといった経営者が多かったそうですが
今は従業員は経費・負債であると思う経営者が増えたのでしょうね。
経費だから削り、必要なら増やすといった備品とかと同じ考えですね。
経営者達の報酬を稼ぎ出しているのは従業員達だと言うのに。
その会社に対して盛り上げようとする忠誠なり団結なりその経験というのは
会社の他の備品と違いお金で直ぐに手に入るものではないのですがね。

古の武将武田信玄の有名な言葉で

「人は石垣、人は城、人は堀、情けは味方、仇は敵」

甲斐の片田舎にも関わらず武田信玄が存命の間は戦国最強とも言われていたのは何故か？
経営者達にはよ～くこの言葉の意味を考えて行動して欲しいものです。

投稿者： kirin ｜00:50 ｜政治・経済｜コメント(0)

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