昨日は「〜かもしれない」という話をしていました(そうか?)。まあ世の中そういう
ことはいっぱいありまして「喧嘩したら爆弾落としてくるかもしれないから、国同士で
仲良くしようぜ」とか「殺したら逮捕されるかもしれないから、短絡的な手段ではなく
然るべき手順を踏んでぎゃふんと言わせようぜ」とか「子どもがうろうろしてたら妖怪
ヒトサライに出会うかもしれないから、子どもには GPS とか リード とかつけとこうぜ」
とかそういうのです。世の中物騒ですね(物騒なのはお前の頭だ)。
ところでオタクの世界には属性という言葉がありまして、妹(本当の妹でなくても可)
みたいな女の子が好きなら「妹属性」、眼鏡(頭良いイメージか)かけてるキャラが
好きなら「眼鏡属性」という使い方をします。簡単に言えば制服フェチとか尻フェチ
みたいな使い方をします。こういう
ギャルゲー や 乙女ゲー でいう攻略対象を例にとって考えるとわかりやすいです。
<ギャルゲーの登場人物&攻略対象・一例「君が望む永遠」>
・メインヒロイン。おとなしく可愛らしい。「天然・無邪気」
・メインヒロインの友達。さっぱりした性格。「元気」
・メインヒロインの妹。お兄さん、と懐いてくる。「妹」
・元同級生の准看護師。実は秘かに主人公が好きだった。「ヤンデレ」
・主人公のバイト先の女の子。金髪ツインテ。「ツンデレ」
・主人公のバイト先の女の子。「天然・ドジっ子妹」
・看護師「天然・病弱」
・看護師「友達思いビッチ」
・病院の女医「人生の先輩・説明」
・主人公の男友達。「当て馬」
君が望む永遠 DVD specification 初回限定版
新品価格
¥4,980 から
(2017/6/14 03:12時点)
いろんなパターンがありますが、まあだいたいこういう感じで主人公には伝わらない内心
ハーレムです。女子同士は気づいてて悩んだり妙な行動に出たり排除行動に出たりします。
しかし主人公には絶対に気付かれない不思議(二次元)。
乙女ゲーも書こうかと思ったんですけど2本くらいしかやってない上に超作業だったので
まあ孤独感溢れるメインヒーロー(王子様)、その友達辺りの委員長あるいは先生(腹黒
眼鏡)、後輩(ショタ)、運動神経抜群(元気・馬鹿)、あとは研究者とか不思議系統が
居る感じだと思います、あとは幼馴染(優しい兄弟が居ればツンデレ・いなければ優しい
タイプ)兄弟枠(微妙にシスコン)がいるかもしれないし、いないかもしれないやっぱり
内心ハーレムです。男でもすぐ告白したりしません。
話が終わるじゃないですか。
ギャルゲーは主に彼女たちとおしゃべりして心を解きほぐして落としていくことが多く、
乙女ゲーも同様の手法で落としていくわけですが落とす相手が時々 鳩 だったり馬だったり
モンスターだったりするゲームもあります。モンスターはやってみたいな。もちろん乙女
ゲーだけが奇矯なわけでなく、ギャルゲーも相手が 還暦超えたばあちゃん だったり相手を
落とすというよりも 痛めつけるためだけの拷問ゲーム もあったりします。 人間の性癖とは。
そして性癖という言葉が出てきたところで考えますと、久我さん自分で選んだ男性向けの
ゲームはデッドエンド込みのゲームが基本でした(例外もあります)。ルートによっては
あっさり死んだり逮捕されたり。攻略キャラもグログロしく死んだり便器になったり精神
崩壊したり病んだりします。バッドエンドがあるからこそ、ハッピーエンドというものは
輝くのです(いけしゃあしゃあ)。まあそこは架空の物語なので良いでしょう、 キャラの
頭はカチ割っても人間の頭をカチ割るのは犯罪です。
・・・おかしいな、「かもしれない」という話をしていたのに属性の話になったところで
メインの話題が迷子になりました。帰ってきてくれたので、話を持っていくと恋愛小説や
ギャルゲー乙女ゲーなどの恋愛シミュレーションはだいたい「かもしれない」という誤解
曲解のフレーバーがてんこ盛りですね。「好きかもしれない」「嫌いかもしれない」から
始まって「飽きるかもしれない」「幻滅されるかもしれない」「浮気するかもしれない」
←New!
はい、ここで出てきました「 他の人を好きになる(なっている)かもしれない」。これが
よくある恋愛ものなら諦めたり奮起したりするのでしょうが、時々倫理観をすっぽーんと
豪快に飛ばすキャラが出てきますね。「他の人を好きになったり他の人が好きになったり
するかもしれないから、閉じ込めて殺して自分のものにしてしまおう」あるいは「自分の
執着する誰かが傷つくかもしれないから、周囲を安全にしておくために殺しておこう」と
いう思考です。何でやねん、と突っ込むのも恐ろしいキャラクター。
それがヤンデレ。
架空の物語だから許されるキャラクター。もしリアルであれば、それは一本ねじの飛んだ
サイコパスです。ひゃっほう怖い。でもあれだ、被害者が自分じゃない物語なら面白いと
いうユーザや読者の素敵な思考により、世のオタク男子女子に幅広く支持されています。
もちろん何がいいって
(執着している)誰かの為に病んで、ねじを吹っ飛ばすところがです。
当たり前ですがヤンデレ好きもですね、別に執着されたいわけじゃありませんのでそこの
ストーカーは早めにその性癖を落ち着けてください。というか探偵ものでよくある犯人の
懺悔話というかネタバレ部分、犯人がどうして犯人になったのかがわかる部分はこの手の
物語のハイライトと言っていい気がしますね。あ、犯人捜しもそうですが(ついで感)。
ヤンデレ話は彼や彼女がどうして犯罪に手を染めることになったのか、そこまでの過程を
愉しむ物語であるような気がします。病んでいく部分がハイライト。簡単に病まなければ
病まないほど物語は熟成し、そうして突き詰めた結果が「残酷な描写」でエンド。もしも
「残酷な描写」でなかったとしても、ねじが飛んじゃっていたならもうハッピーエンドは
望めません。ゆるやかかそうでないのかのメリーバッドエンドが待っています。
久我さんのようなバッドエンド好きには大変大好物な展開です(黙れ。
一般的にお薦められるヤンデレもので言えば「 ひぐらしのなく頃に 」「 SCHOOL DAYS 」
「 未来日記 」「 SHUFFLE! 」などが出てくるのかなと思います、アニメあんま見ないので
よく知りませんが。ちなみに久我さん「SCHOOL DAYS」はシステムが合わず未プレイに
なるのですが、ED自体はまあ普通ですよね。それは猟奇的な殺し方で話題に(あとEDの
シュール感。アニメの方)なりましたが、なるべくしてなったストーリーだと思います。
SCHOOL DAYS (スクールデイズ): COMPLETE TV SERIES
新品価格
¥2,992 から
(2017/6/14 08:01時点)
本題。
18歳以上でBLに抵抗のない方、そしてヤンデレが好きだという方は是非「 冬のいもうと 」
という同人ゲームサイトのゲームをプレイして頂きたいと思います。久我さんがどうこう
言わずとも 「同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2016」 で2部門受賞という素敵ゲームサイト
ですからクオリティについては文句無しの作品です。受賞作についてはPCが調子悪いんで
久我さんはプレイしてないんですが(おま)、他のゲームは遊んでおります。よく練られ
考えられたストーリー、とてつもない文章力、活きたキャラクターたちが日常の隣にある
仄暗い世界で生きています。システムに煩い久我さんもまったくストレスのないプレイが
できたこのゲームたちを、たったひとりで作り上げた作者さんには脱帽しきりです。
初期三作品はフリーゲームなので、まずは 「ふりーむ!」 さんからダウンロードされると
良いと思います。「アルテール・エゴ」、「SALAMANDER」、「糖衣」の独自性のある
ストーリーと膨大な文章に、久我さんはこのレベルのゲームがフリーで遊べるなんて!と
幸福感と共にびっくりしたものです。
そして更にシェアゲームも出ています。「Rivers of Blood」「鉄条の囹圄」がDLサイトで
販売されていて、鉄条の囹圄が受賞作です。フリーを愉しんだ方は、プレイして損はない
でしょう。下記バナーから冬のいもうとさんのページに行けます。
ちなみに。冬のいもうとさんの素敵ヤンデレは、久我さんが一番上にたらたら書いている
ような、ふっつーのあれそれこれではまるでありません。確かな文章力に裏打ちされた、
度肝を抜かれる素敵展開をどうぞご堪能くださればいいと思います。どの作品でも新たな
楽しさが見つかります。冬のいもうとさんの見所はヤンデレだけじゃないんだぜ・・・?
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image