どちらも評判通りの名作だと思います。
42 世界を変えた男
メジャーリーグ初の黒人プレーヤー、ジャッキー・ロビンソンの物語です。現代から見るとかなり露骨で酷いアメリカの戦後の人種差別に耐えながら、後続のためにも一時代を築いた彼の活躍が痛快なストーリーです。
初の黒人プレーやーの引き金となった、ドジャースGMのリッキーは彼をメジャーに引き入れた理由をビジネスと言っていました、でも本当は、過去に黒人の友人を助けられなかったことが悔いとして残っていたのが真の理由でした。
周りの選手も最初は拒絶姿勢でしたが、ジャッキーをチームメイトとして、仲間として受け入れた時から差別と闘う側に回りました。
グリーンブック
アメリカの60年代の人種差別がまだ強く残る南部にツアー予定の黒人ピアニストに運転手兼用心棒として雇われた白人男、トニー・ヴァレロンガとの何ともとも言えない人間ドラマです。
高等教育を受けた孤独な黒人と、知性は高くないが家族と約束を大事にするイタリア系の組み合わせが痛快です。
トニーも最初は黒人に対して偏見を持っていましたが、旅をする中で彼のことを知るに至り、契約上の責任からというよりも、自分の信念からドン"ドクター"シャーリーを守ります。
2本とも、自分自身が差別を受けたり、仲間が差別を受けて初めて真剣に差別と闘うことを考えるのが普通の人間なのだと思いました。
やはり綺麗事で差別反対と言ってるうちはまだまだ底が浅く、日本人の大半は自分も含めてそうなのではないかと改めて思わされるいい映画でした。
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