父親が三回忌の時の話。
仏教上(我が家が何の宗派かは謎)亡くなった当日を一回忌とするみたいで、一年目が二回忌、丸二年で三回忌。
なんだか色々あったなぁ、この半年は特に暗黒時代といっていいほどに…。
ま、その辺は追々綴るとして、オトンに関することはこれで全部終了する。
ちゃんと成仏してくれたのかは本人のみぞ知るってやつです。
本来ならばお坊さんに来てもらいお経を上げてもらうところなのだが、如何せん我が家は狭い。
なのでこちらから位牌を持って行き、お寺さんでお経を上げてもらうことにしている。
その後『道の駅』でご飯を食べたいとオカンが強く希望したので、本日のメインがどっちなのかよく解らなくなる。
前日にお布施やらお供え物やら仏花やら、準備を整えているので特に慌てることもなく朝一でお寺さんに向う。
オカン「本日は朝早くからありがとうございます。今回で三回忌になりますので、ようやく肩の荷が下ります」
住職「ああ、もう三回忌になるんですね、早いもんですね」
喪主は僕になっているけども、仏教の形式やらが生活にないのでさっぱり解らない。
葬儀の手配から今日まで、実質、オカンに任せきりだったので本当に感謝している。
住職「それではお経を上げさせて頂きますので、お位牌をお預かりします」
オカン「はい」
ゴソゴソ…
オカン「…」
オカン・僕・姉「…あ」
住職「?」
オカン・僕・姉「忘れた!!オトン、家や!!」
住職「あはは、そうですか。戒名を書いてきますのでしばらくお待ち下さいね」
苦笑いを残してその場を去る。
オカン「お位牌、すっかり忘れてた」
僕「主賓が自宅待機て…」
動じることもなく戻ってきた住職さんの太く広がるような読経が、僕たちに対する戒めように聴こえた。
その後の『道の駅』で食事をした後、海を見ながら三人でとりあえず謝った。
オトン、スマン。
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2019年11月07日
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