気がつけば、小高い丘の農家から美しい田園を見渡していた。
周りではメイド服を着た召使的な女性がのんびりと仕事をしている。
どうやら今回の夢の舞台は西洋の大地主的な設定らしい。
田舎者の僕には所詮、田舎が似合うということか、トホホ…。
特に話し相手もなく
椅子にもたれて
熱いコーヒーをすすり
タバコを燻らし
田園風景をのんびりと眺めている。
午後も過ぎて西日が世界を金色に照らす。
世界がもっとも絵画的に美しいひと時に変わる。
雄大な自然を前に、人の世界の小ささを思い知る。
人は、この大地の、この星の上でしか生きれない。
世界はこんなにも広いのに、生きることが狭く感じてしまう。
魂はすでに自由を獲得している。
だが、肉体を獲得することで自由は奪われる。
例えば、側で献身的に働くメイドさんを見ていると…
SEXがしたい。
肉体が無ければこんな衝動は要らないだろう。
綺麗な女性だが麻生久美子でないのが残念でならない。
というか、俺は夢の中でまで何を考えているんだ?
だんだんどうでもよくなってきたので、再び田園風景に目を移し、ぼんやりする。
ぐぅ〜。
小腹が減る。
夢の中でも小腹が空くものかと妙に関心していると、さっきのメイドさんがパン一斤とコーヒーを持ってきてくれた。
メイドさんは涼しい顔でパンを二枚切り、小皿に移して渡してくれた。
軽い罪悪感が背中で遊んでやがるのを感じつつ、おかわりの熱いコーヒーをすする。
パンを食べると果物が入っていたのか果汁が広がった。
今までに無い風味を感じたので、かじったパンを凝視する。
ちっちゃくて白いモノが…動いている。
…?
…ぎぃぃやああああああああああああ、マゴッッッッッッツ!!!!
MAGGOTS(ウジ虫)
奴らがパンからポロポロと落ちていく。
全身に悪寒が走る。
ぎぃいいいやああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
声にならない叫びを上げながら、美しい田園を走り狂った。
弾かれたように目が覚めた。
その後、夢占いで色々検索するも何故あんな夢を見たのか謎のままである。
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2019年10月19日
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