2017年11月21日
ウソ…うちの玄関くさい?臭いの原因と重曹を使った正しい消臭対策
友人や親せきを家に招くとき、最低限の片付けや掃除はマナーといってもいいでしょう。ゲストに快適な空間を提供するのはホストとしての役目です。
それと同時に、玄関周りのニオイ対策も重要です。玄関はその家の顔。きれいにしておくことはもとより、目に見えない“ニオイ”についても対処しておきたいですね。
ニオイは慣れてしまうものですから、“我が家のニオイ”は自分ではわからなくなっています。しかし、もしかしたら他人からは「クサ〜」と思われているかも……?
そこで今回は、二級建築士である筆者が誰にでもできる“玄関のニオイ対策”についてお伝えします。
■ニオイの原因は?
玄関の嫌な臭いの原因の多くは靴箱にあります。
履いたあとの靴は汗や皮脂により雑菌が繁殖しており、この雑菌が一定量を超えるとニオイを発生するようになるのです。
この雑菌を放置した状態で靴箱に収納してしまうと、さらにニオイはこもる一方。また、湿度があがることでカビの原因にもなってしまいます。
このニオイの原因菌を除去することが、玄関のニオイ対策の鍵となります。
■ニオイの対策
ニオイ対策のために必要なものは“重曹”、“エタノール”、“新聞紙”の3点です。順を追って見ていきましょう。
(1)靴箱内の掃除
まずは靴箱を掃除します。
こまめに掃除をしていない場合は、砂やホコリがたまっているかと思いますので、ブラシなどで掃きだしたあと、細かい汚れをとるために水拭きします。汚れがひどいときには、中性洗剤で拭き掃除をしましょう。
(2)乾燥後、エタノールで除菌
靴箱が乾いたら、エタノールをスプレーします。
エタノールは除菌と消臭の効果がありますので、これで一旦靴箱のニオイがリセット! スプレーしたら再度時間をおいて乾かします。
(3)棚板に新聞紙をひく
新聞紙は消臭と湿気とりに役立ちます。棚板に新聞紙をひき、その上に靴を収納していきましょう。
また、新聞紙をひくことで靴の汚れが直接靴箱につかず、掃除も楽になります。
(4)重曹を置く
空き瓶やプラスチック容器などの入れ物に200g程度の重曹を入れ、靴箱内に置きます。ガーゼなど通気性のいいものでフタをし、ゴムなどで留めると、こぼれる心配がありません。重曹は消臭効果がありますから、置いておくだけでニオイ対策になります。
靴箱が床から天井まである場合など、大きい靴箱に対しては2〜3個配置しましょう。
(5)靴にも重曹を入れる
布やお茶パックなどに重曹をこぼれないように包み、靴に直接入れます。これで靴のニオイ除去ができます。
■ニオイ対策は定期的に
以上で靴箱のニオイ対策は万全です。
しかし、ニオイの発生源がある限り再び悪臭を放ってきますので、こまめに掃除することを心がけたいところです。
靴箱の中に置いた重曹は2〜3か月に一度を目安に交換するといいでしょう。使い終わった重曹はそのまま掃除道具としても役立ちますので、ムダにすることなく使えますね!
玄関に芳香剤を使っていらっしゃる方もいるかとは思いますが、ニオイの元を断ち切ることにはなりません。清潔にした上で、ニオイ対策を行っていきましょう。
玄関は家の第一印象ですから、相手に「クサ〜い」というイメージだけは与えたくないですね。