2013年02月28日
胎児は妊娠7カ月の時点で言葉を認識していると判明:仏研究
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人は誕生してすぐに音節の違いや話し声を認識するが、いつ頃その発達が始まるのかは未解明であった。仏ピカルディ大学が臨月に至らず出産となった未熟児12人(28週—32週で誕生)を調査した結果、彼らがすでに男女の声の違いや、音節の区別に反応することが判明。これは脳の発達の初期段階に、いち早く人間の言葉を解読するための神経機能が確立していくことを示唆すると、Fabrice Wallois教授は述べている。
調査にはスキャナーを用い、眠っている赤ちゃんに声を聞かせて反応の起こる脳の部位を調べたが、いくつか発見があったという。脳は右前頭葉領域から発達を始め、テストでも反応が見られた部位だが、音節に対しては、脳の左半球においてより早く持続的な反応を示すこと、音素の違い(例えば“ば”と“が”)と男女の声の識別は、最低週数で誕生したケースでも下部前頭葉領域での反応が見られること、またこの2つは右前頭葉領域で見られた変化であるが、音素の違いは左前頭葉でも反応があったこと、等がテスト結果から得られた。これは3カ月早く生まれた未熟児の脳が、成人が示す言語ネットワークへの反応同様に洗練されていることを示す。