2014年05月31日
虫歯治療の落とし穴!「神経を抜く」と5年後に歯を失う恐れも
仕事に趣味に子育てにと毎日忙しくしているうちに、虫歯の治療を後回しにしていませんか? 神経を取らなければいけないほど虫歯を悪化させてしまうと、大げさな言い方をすれば、その歯は“終わり”になるみたいです。
そこで今回は、富山県小矢部市で歯科クリニックを開業している歯周病専門医、渡辺智良先生に、歯の神経を抜くリスクをうかがってきました。
■神経を抜くと、のちに歯を失う確率が高くなる
“歯の神経を抜く”という言葉は、歯に詳しくない一般の人でもよく耳にするはずです。ただ、渡辺先生によると、“歯の神経を抜く=歯の血管を抜く”作業でもあるそうで、血管を抜くと歯には血流が無くなり、虫歯菌を殺す白血球や栄養素の供給も止まってしまうそうなのです。
歯の根の先に膿が出たり、虫歯が再発したり、歯が真っ二つに割れてしまったりするなどトラブルも続出するようで、結局神経を抜いた歯の“生存率”は5年から30年に縮まってしまうそうなのです。20歳で神経を取れば、最悪の場合25歳で自分の歯を失ってしまう計算になるということです。
■忙しくても後回しにせず定期的に検診に!
歯の健康を守るためには、予防が全てだと渡辺先生は言います。正しい歯磨きの方法を覚え、定期的に歯科医院に検診にいくなど、面倒でも毎日の習慣を変えるしかないそうなのです。
1年に1回は健康診断を受けるように、歯も最低でも1年に1回は歯科医院へいって検診を受けましょう。虫歯の早期発見や治療のみならず、先生に歯磨きの指導などもしてもらえるはずです。
以上、虫歯治療で神経を抜くリスクをご紹介しましたが、いかがでしたか? 現状で虫歯が無いと思っている人でも、何年も前に治療した歯の被せ物のすき間から菌が入って、見えない箇所が大きな虫歯になっている恐れもあるそうです。
見た目で虫歯がある人は、なおさら急いで検診に出向いた方がいいはずです。表面は小さな穴でも、歯の内部が大きく侵されているかもしれません。
「そういえば、1年近く歯医者に行っていないなぁ」
という方は、健康診断のつもりで近所の歯医者さんに足を運んでみてはいかがですか?
仕事で忙しくて行く暇が無いと後回しにしているうちに、神経を抜かなければいけないほど、虫歯が悪化してしまうかもしれません。若くして自分の歯を失わないように、行動を起こしてみてください。