2015年08月31日
子供がテレビを見る時間と健康の関係性は?
テレビの視聴については、視力や学業成績との関係が常にささやかれる部分でもありますよ。
しかし、テレビさえあればどこにも行かなくても多彩な娯楽を提供してくれることもあり、つい一日数時間見せてしまう、という親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、気になるテレビとお子さんの健康の関係について、医師に詳しく解説していただきました!
■ テレビを1、2時間見るだけでも肥満になりやすい!?
テレビについて、視力や学業成績、集中力などだけでなく、実は子供の肥満との関係もあるのではないかとする研究結果が近頃出され、注目を集めています。
しかも、一日にわずか1〜2時間テレビを見るだけでも、一日にテレビを見る時間が一時間未満の子供と比較して、BMI25以上のいわゆるオーバーウェイトになる確率が1.4倍、BMI30以上の肥満になる確率が最大で1.5倍も上がったという結果が出たというのですから、驚きますね。
この研究では、結論として、子供のテレビの時間を制限して、その余った時間を運動や学習などの時間にあてることを推奨しています。
■ テレビの時間、大人も短くできる?
例えば、ドラマの最終回や野球中継など、見ていたらあっという間に一時間以上経ってしまうことはよくあります。毎日のテレビの時間を一時間以内に保つとしたら、かなり意識して番組を選別することが必要になります。もちろん、テレビの時間をすぐに一時間以内に絞れれば、いろいろな観点から理想的ではあるのですが、急にきつい枠をはめようとすると少し無理もあるかもしれません。
たくさんテレビを見る習慣のあるおうちは、少しずつ、例えば今までより、半年に30分程度短くしていく、という感じでもよいのかもしれませんね。また、テレビを見る時間を削る代わりに、その時間を親子での会話にあてるのもよいでしょう。
身近なテレビとの付き合い方、子供を健康的に育てるためにそろそろ見直す時期に来ているのかも知れませんね。また、子どもにテレビの時間を短くさせるのですから、両親も子どもの前ではできるだけテレビを見ないようにするのも大切ですね。