2017年09月30日
甘く誘惑する白い罠...白砂糖が身体に悪い理由
老若男女問わず、甘いものが好きという方は多いと思います。コンビニなどで、いついデザートに購入してしまいますよね。
でも、そのスイーツには白砂糖が多量に含まれており、過剰にとりすぎるとさまざまな病気の原因にもなってしまいます。
今回は白砂糖が身体に悪い3つの理由のほか、正しい糖分の摂り方を医師に解説していただきました。
白砂糖は何から出来ていますか?なぜ身体に良くないのですか?
白砂糖はサトウキビの茎を圧縮して搾り取った汁を、何度も精製加工したものです。
白砂糖が身体に良くないとされる理由は3つあり、次のセクションで解説いたします。
理由1:体内のビタミン・ミネラルが消費される!
白砂糖は精製の過程でビタミンやミネラルを失っており、糖分以外の栄養素を欠いています。体内で糖分が分解される際にビタミンやミネラルが消費されます。
白砂糖の取りすぎはこれらの微量栄養素の欠乏を招き、肥満・骨粗しょう症・動脈硬化を招きかねません。
理由2:血糖値を急激に上昇させる!
白砂糖を摂取すると、速やかに血糖値が上昇し、膵臓から血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に放出され、今度は急速に血糖値が下がり、すぐに空腹感が戻ってきます。
こういった血糖値とホルモンの乱高下は血管に負担をかけ、動脈硬化を招きます。
また気分のイライラ、集中力低下や眠気、疲れやすさ、余計な空腹感を招き、肥満につながります。糖分の取りすぎは脳内の神経伝達物質のバランスを崩し、精神的に糖分に依存した状態になることがあります。
理由3:免疫力の低下を招く可能性も!
白砂糖の成分であるショ糖は腸内の細菌のバランスを崩させ、消化不良や悪玉菌の増加を招きます。
悪玉菌は活性酸素を産み出し、体全体のさびつきにつながります。免疫力低下や自律神経失調症、便秘、虫歯にも悪影響といわれています。
身体に害を与えず糖分のとりかたはありますか?
糖分は野菜や米などの食品そのものにも含まれています。料理をするときは、砂糖を加えるのではなく、食品の持つ自然な甘みを引き出すようにしましょう。
また、使うのであれば、できる限り精製度が低く、ビタミン・ミネラルが含まれている、以下のような糖を使いましょう。
・黒砂糖
・精製度の低い甜菜糖
・玄米水あめ
・ハチミツ
・メープルシロップ
糖によっては血糖値を上昇させにくいヤーコン、アガベなどの作物を原料にしたものもあります。オリゴ糖は分解に時間がかかる糖であり、やや吸収がおだやかで、腸内の細菌バランスを崩しにくいといわれています。
ただ、精製度の低い糖は、ハチミツと同様、ボツリヌス菌などの毒素を含むことがあり、1歳以下の赤ちゃんには与えないほうがよいこともあります。
甘いお菓子やソフトドリンクはもちろん、出来合いの総菜などにも大量の白砂糖が含まれています。
まずは自分がどのような糖をどの程度とっているのか意識してみて、できる限り体によい糖をとるようにしましょう。
ペットボトルのソフトドリンクを一本やめてお茶や水に変えることから始めてもよいかもしれませんね。