2018年12月31日
インフルエンザ予防接種はもう痛くない!? 実用化が進む3タイプのワクチン
近いうち、痛くない予防接種が実現するかもしれません。開発が進められている「痛くないインフルエンザワクチン」。
ミストタイプ・パッチタイプ・飲むタイプと、様々な形のものが実用化に向けて開発されているようです。
今回は痛くない予防接種の可能性について、医師に詳しくお聞きしました。
インフルエンザ予防接種が痛い理由
皮下注射であること
筋肉注射よりも痛いと感じる方がいらっしゃるようです。
免疫補助剤(アジュバント)が使われている
こちらによって痛みを強く感じるという説もあります。
注射は痛いという先入観
大人になると、インフルエンザの予防接種以外に薬液を入れる注射の機会は多くないことも原因として挙げられるかもしれません。
アレルギー反応?
一部は成分に対するアレルギーなどで、違和感が強まっている可能性もあります。
ワクチンの液の温度
冷たかったりすると痛みを感じやすい、といわれることが多いです。
インフルエンザ予防接種の痛みを軽くする方法
軽くつねる
注射される場所をあらかじめ軽くつねったりして刺激。麻痺してしまうのか、注射本体の時の痛みは弱く感じるようです。
他の部位に軽い痛み刺激を加える
注射中、身体の他の部位に軽い痛み刺激を加える。そちらに気を取られて痛みを感じにくくなります。
深呼吸する
リラックスし、深呼吸をする。こちらも痛みを強く感じすぎないようにするために有効な方法です。
痛みに弱いことを事前に伝える
痛みに弱いことをスタッフに伝えます。このことで、痛いと思ってもそういったそぶりを見せてはいけない・・・といったプレッシャーから解放されます。
医師や看護師と雑談をする
これも痛みから気をそらすよい方法といえるでしょう。
痛くないワクチン1:経鼻インフルエンザフルミスト
概要
鼻に噴霧するタイプのワクチンで、日本では新しいものですが例えば米国では10年以上使われています。
メリット
一般的に注射のインフルエンザワクチンの有効率が3割くらいなのに対し、2〜7歳の子供では8割もの有効率があったともいわれています。痛みがないことももちろんメリットです。
デメリット
注射が6カ月の赤ちゃんでも受けられるのに対し、こちらは2歳からということです。また、費用が注射よりかさむことが多いです。
痛くないワクチン2:パッチタイプ
概要
まだ実用化はされていないようですが、国内の大学で皮膚に貼るだけでインフルエンザのワクチンが行えるパッチを開発中ということです。
メリット
痛みがないだけでなく、自分で張ることもできる利便性や、輸送の点などでも実用化されれば多くのメリットがありそうです。
デメリット
まだわかりませんが、皮膚のかぶれや、コストなどの点が気になります。
痛くないワクチン3:飲むワクチン
概要
こちらもまだ、現実に実用化はされていないようですが、国内の研究機関で10年ほど前に開発されたようです。
メリット
手軽さや、痛みのなさなどでしょう。
デメリット
コストや、飲みやすさ、味などが問題となる可能性はあるかもしれません。
痛いもの、というイメージのあるインフルエンザワクチンですが、こういった様々な選択肢が広がるのは非常に良いことのように思いますね。