2019年11月30日
痩せすぎだとどんな悪影響が? BMIを把握して標準体型を目指そう
ある意味では羨ましい悩みともいえる痩せすぎの問題です。今回の相談者さんは、痩せていることで疲れやすさを感じています。痩せていることで疲れやすくなっているのでしょうか。また、他にどのような悪影響があるのでしょう。カギを握るのはBMIです。
20代男性からの相談:「どれくらい痩せていると危険なのでしょうか?」
『 もともと痩せ型で身体にあまり肉が付いていないせいか、冷え性が酷いです。冬は勿論ですが夏場でも建物中や電車など冷房が効いているところに行くとすぐに身体が冷えてしまいます。それに伴ってなのか日々の生活においてもかなり疲れやすい気がします。仕事と家の往復がメインで運動なんかもしていないので余計かもしれませんが1日が終わる頃にはかなりぐったりしてしまいます。
やはりもう少し太った方が良いのでしょうか?あまりご飯も量も食べれる方ではなく胃下垂でもあるのでなかなか太れなくて困っています。 』
痩せすぎによる悪影響とは? BMIを把握しよう
専門家に痩せすぎているとどのような影響が身体に現れるのかをお聞きしました。BMIを指標に自分の体型を確認してみることから始めていきましょう。
『 身長と体重の割合を示す、BMIの数値では18以下が痩せといわれています。いわゆる標準体重とは、このBMIが22の体重です。BMIが22に近ければ近いほど病気をしにくく、健康寿命が長いといわれています。ちなみに、BMIでいう肥満とは25以上です。(看護師) 』
『 BMIの計算の仕方は、
体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
です。身長は、例えば175cmであれば、1.75で計算します。(看護師) 』
『 どのくらい痩せていると危険というよりも、代謝が落ちているために胃の機能や疲れやすくなっていると思います。(看護師) 』
『 筋肉量の少ない痩せ型の人は、基礎代謝量が少なかったり、体温が低めだったりするため、冷え症の人が多いです。そのため、風邪をひきやすい、疲れやすいなどの症状が出ます。(看護師) 』
『 筋肉量が少ないと代謝も少なくなり、疲れやすくなります。栄養バランスの取れた食事で必要なカロリーは摂ることが大切です。(看護師) 』
痩せすぎを改善するために何が必要なのか
痩せすぎを改善するために何をすべきなのでしょうか。専門家にご意見を伺いました。
『 お酒の飲みすぎ、喫煙、睡眠不足は疲れやすく体にもよくありません。男性の場合は少ないのですが、貧血でも体力が低下します。生活習慣を見直して適度な運動をおすすめします。それでも改善しない場合は受診をおすすめします。(看護師) 』
『 無理に運動しようとするのではなく、規則正しい生活習慣を送り、睡眠による休養を十分に取りましょう。(看護師) 』
『 食事は高タンパク高カロリーにして、少ない量でも栄養が摂れるようにしましょう。小学生の学校給食は子供の成長のために高タンパク高カロリーを意識して作られています。学校給食メニューを調べて参考にするといいです。(看護師) 』
『 食事は栄養バランスの取れた食事が基本です。油物の多い食事は避けて消化のいいものを摂っていくことをおすすめします。冷たいものの摂りすぎは消化機能を弱らせ、代謝も落ちます。冷たいものは避けて常温の飲み物か温かいものを摂るようにしてください。(看護師) 』
病的なほどに痩せていない限り、現代社会では痩せていることはいいことだと見られています。しかし、その裏では生物としての生存能力に繋がるような影響があることが分かりました。決して太っていることがいいというわけではありません。自分自身の適正体重を知ることが必要うなのです。
もちろん、数値がすべてではありません。いまの自分の身体に違和感を感じており、BMIの数値が標準からずれているようであれば、改善していく必要があるでしょう。