そんなことは分かっていると言われそうですが、本当でしょうか。
箱の中から何かを取り出そうとするとき、箱の中に何もなかったら取り出せるものはありません。
この箱が子どもの脳だと考えて下さい。
子どもの脳の中身が何もないのに、何かを考え出せというのは無理でしょう。
小学校低学年の算数のたし算ひき算。
これは、何度も繰り返し練習して基本を身につけるもの。
さらに、かけ算九九。
九九のできない子どもは、2桁のかけ算、そして割り算、分数の計算は出来ません。九九の知識があってこそ、それらの計算の仕組みが分かるのです。
新しいものを生みだすときには、知識の組み合わせが必要になってきます。
5つのことを知っているA君という子どもと10のことを知っている子どもB君がいるとしましょう。
知識の組み合わせで差が分かる
その知識から、1つを選んで何かを判断する場合、A君は5つの選び方ができます。B君は10の選択肢ですね。
知識を2つを組み合わせて考える場合はどうでしょう。
A君は10の知識の組み合わせ、B君は45の組み合わせができます。
この時点で、選択肢が4倍以上離れてしまいます。
さらに3つの知識を組み合わせて物事を考える場合は、A君は10通りB君は120通りの考え方ができることになります。ここでは、12倍もの差が出ます。
4つの知識を組み合わせる場合、A君の5つに対し、B君は210通り。何と42倍もの差が出てくるのです。
このように、知識が多ければ多いほど、子どもの考え方はどんどん広がっていくのが理解できます。
必要最低限の知識は、詰め込み式で学習させていかなければなりません。また、知識の多さが、子どもの感情面にも良い効果を生むことも分かってきています。
◆スマイルゼミ◆
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