この 『免疫力』 、 15才位をピークに徐々に低下 していく傾向にあります。
特に 高齢者 になるとピーク時に比べてだいぶ低下しているため
(一説にはピーク時の3分の1から4分の1とも)、
ただの風邪でもこじらせるとたやすく重症化します。
40代を越えると癌の発症率が増加するのも、免疫力の低下
(主に、癌細胞を殺すナチュラルキラー細胞の能力低下)が大きな原因です。
また、免疫力の低下とは
「免疫細胞を自律的にコントロールする能力」の低下をも意味するので、
リウマチ の様な自己免疫疾患にもかかりやすくなります。
……認知症についてこっちのブログ( ※1 )で書くのは一休みして、しばらく、
『免疫』 及び 『免疫力』 について思いつくままに( ※2 )書いていきたいと思います。
( ※1 :「こっち(a8net)」のブログではない、
「あっち(fc2)」で書いているブログ も、お読み頂けたら幸いです)
( ※2 :聞きかじりの知識も多く含まれますが、
後で疑問に思った知識についてはもう少し突っ込んで書こうと思います)
☆さて、本題に戻ります。
毎日数多くの危険にさらされている、人体。
それらの危険から”24時間”休むことなく”体”を守るために行われる、
「 防御 」や「 予防 」の過程。
そして”元気な体”へ戻ろうとする「 復元 」の過程。
これらをひっくるめたものが、広い意味での 『免疫力』 です。
人は誰でも健康に過ごしたいと願っていますが、
どんなに気をつけていても、風邪を引いたりお腹を壊したりする事も、
時にはあります。
この時、 『免疫力』 が 正常に機能 しているかどうかが、
病気になるかどうかの大きな分岐点です。
☆『免疫』は、生命が誕生した瞬間から欠かす事のできない
「大きな宝」 です!!
「生まれたての赤ちゃんにはできるだけ母乳を飲ませるべし」
「特に初めて出る 『初乳』 は是非とも飲ませるべし」
と言われますが、これは、
『初乳』 の中に赤ちゃんの免疫力を補強する役目を持つ
『免疫グロブリンA』 や 『ラクトフェリン』 が含まれているからです。
☆人体が自らを守るための基本戦略は、
「体の中に 自分以外の異物 を入れない事」
「万一入ってきてしまったら、 速やかに排除する事 」
人体は、自分とそれ以外の異物を、どうやって区別しているのか?
「人間の体は60兆個の細胞が集まってできた細胞の集合体( ※3 )」
などとよく言われますが、その細胞全てに
「自分」と「自分以外」を見分ける統一された《 自分の印 》があり、
それを使って自分以外の 異物(危険物) から 身を守って います。
この《 自分の印 》の役割を果たすのが
MHC分子 と呼ばれる糖タンパク質です。
( ※3 : 近年のより精密な見積 によると、「約60兆」ではなく「約37兆」。
しかもその約3分の2が細胞核を持たない赤血球細胞なんだとか)
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