◆生体防御についていろい書いてきましたが、『抗体』にとって重要な「免疫グロブリン」について説明を…
「免疫グロブリン」は、血液や体液中にあって『抗体』としての機能と構造を持つ蛋白質の総称……。
「IgG」「IgA」「IgM」「IgD」「IgE」の5クラスに分かれています。
「IgG」⇒ 5種類の免疫グロブリンのうち”血中にもっとも多量”に存在しています。
侵入してきた病原体やウイルスの抗原と結合して、白血球の働きを助けたり、
ウイルスや細菌が出す毒素と結合して無毒化します。
《あるべき基準範囲》 870〜1700 mg/dL(デシリットル)
「IgA」⇒抗体 喉の表面、腸の内側、気管支の内側の壁などの粘膜の表面に存在し、
侵入してきた病原菌やウイルスなどの侵入を防ぐ働きに関与しています。
《あるべき基準範囲》 110〜410 mg/dL (デシリットル)
「IgM」⇒抗体 感染した時に初期段階で産生される抗体です。
補体という蛋白質と共同して病原菌やウイルスなどの抗原を破壊したり、
白血球がこれらを食べるのを助けます。
《あるべき基準範囲》 35〜220 mg/dL(デシリットル)
「IgD」⇒抗体 リンパ球の成熟、分裂になんらかの役割を果たしているものと考えられていますが、
今のところまだよくわかっていないそうです。
「IgE」⇒抗体 免疫グロブリンとしては最も量が少なく、アレルギー反応に主要な役割を果たしており、
アレルギー性疾患、寄生虫感染症などで増加します。
《あるべき基準範囲》 358 IU(国際単位の事)/mL(ミリリットル) 以下
少々専門的過ぎますが、処方されたときの参考になれば幸いです……。
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