故ベス



ベス



愛犬・・・ベス君♂ 

1994年12月10日
知人宅で5人兄弟の長男として誕生。
誕生1ヵ月半後見に行き、一番ヤンチャのベスを見て一目ぼれ。その後溺愛しながら犬との共同生活始める。

2003年12月5日
元気が取り得のベスがフラフラして歩いているのに気が着く。既に夜遅かったので翌日朝一で病院に連れて行く。
診察の結果貧血と診断。詳しい検査をして貰い、翌日の7日に検査の結果を聞きに行く事になっていた。

2003年12月7日
朝血尿が出て、自宅のベットにも上がれないほど衰弱していた。直ぐに検査結果を聞きに病院に行くと 「免疫介在性溶血性貧血」と診断された。どう言う病気かと言うと、自分で自分の赤血球を破壊する病気との事。直ぐに入院となる。

2003年12月8日
朝病状を聞くのに病院に電話。 「食欲もあるし起き上がる元気がある」との事。薬が効いているのだと安心したのも束の間・・・。その電話の30分後、今すぐ輸血しないと命が危ないとの宣告。直ぐに輸血をして貰ったのですが、普通の犬は輸血中にどんどんと元気になるパターンが多いいらしいのですが、ベスには新しい血液が更なる赤血球の攻撃を始め効果が全く無い。薬も全く効かない状態。

2003年12月9日
朝の電話で食欲も全く無く、寝たきりのままだと病院から知らされる。お見舞いに行きたい状態だったが、飼主を見ると家に帰りたくなり悪化する恐れがあるから駄目だといわれる。夕方再度電話があり、治療についての相談があるので来て下さいとの事。5時過ぎに病院に行くと 「薬も輸血も効果が無く、最終手段の抗がん剤治療しか残っていない。でも副作用さえ克服すれば元気になる可能性が全くない訳でもない」といわれた。このままだと1週間持たないとも言われ、飼主としては飼主のエゴで苦しい抗がん剤治療をするか、このまま家に連れて帰り自宅で看取るか究極の選択でした。でも・・・私はエゴかも知れませんが抗がん剤治療を依頼する。元気付ける為に会ってもいいとのお許しが出て3日ぶりに愛犬ベスに再会。目を瞑ったまま寝ていたベスが、私の問い掛けに大きな目を開け反応してくれた。とっても嬉しそうに首さえあげられない状態なのに、頑張って首もあげてくれた。それを見て涙が止まらなかったけど、きっと元気に帰ってきてくれるだろうとそう信じて病院を後にする・・・。夜の11時半過ぎに病院から突然の電話。 「意識が朦朧としているので直ぐに来て下さい」と言われ、慌てて病院に行く。が・・・私が着いた時は既に天に召された後だった。まだ暖かいベスを抱き涙が止まらない。翌日10日はベスの9歳の誕生日だった。人懐っこくて吠えないとっても心の優しい犬でした。誰もに愛され、短命だったけど幸せな人生だったとそう信じたい。

2003年12月10日
ベスの9歳の誕生日の筈が・・悲しいお葬式になってしまった。火葬場まで30分、冷たいベスを腕に抱き、今までの思い出が走馬灯のように駆け巡る。冷たいベスを抱いて居てもまだ死んでしまった事を現実として受け入れられない自分が居た。火葬して遺骨を拾いながらようやく現実だと言う事を確信した。最後を看取ってあげられなかったと言う後悔と、どんな形でもいいから家で安らいで貰えたらと思い骨壷を持ち帰る。

2004年1月26日
49日を迎える・・・。仕事を休み骨納めをする。今はきっとたくさんのお友達と元気に走り回っていると思います。でも思い出した時はいつも側に居てくれる。そう思ってます。

そして現在・・・
今度新しい仔を迎い入れする事を決心しました。でもいつまで経ってもベスは私にとって特別です。今度来る未琉翔も私にとって特別なのは言うまでもないですよね。どの仔にも同じだけの愛情を注いで育てられる自信はあります。そうじゃないと又ワンとの生活を始めようとは思わないでしょうし・・・。私とワンとの生活は生涯ずっと続く事でしょう。これが犬を愛した犬飼の宿命なのかも知れません(^-^;
虹の橋に渡ってしまっても・・・思い出はいつまでも朽ち果てる事はありませんし、ずっと忘れずに生きていこうと思ってます。



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