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2017年の旅行記　ニューカレドニア(2月)　クラビ(9月)

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★RDG レッドデータガールとは、 絶滅危惧種の少女

その言葉は絶滅のおそれがある野生生物の情報をとりまとめた本

【英】Red Data Book　[略] RDB　[同義] RDBに由来している

あらゆる人々が手に入れたいと思うほど、唯一無二の不思議な力を持つ存在

☆前のお話は→　第1話「はじめての転校生」第2話「はじめての手のひら」

第3話　「はじめてのお使い」

RDG3-1

修学旅行から戻り翌朝は泉水子は元気になっていた。深行は弓の練習。今朝は山の上から海が見えるかもしれない。泉水子は深行を誘って山の上に。

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「ここは、いいところだな」と深行。「いるうちに見えてよかった」前の学校に戻ると聞いた泉水子はそう言うが、深行は戻るのは無理だろうな。修学旅行での出来事で、雪政の考えがひとつ判明した気がすると言う。

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姫神のことを思い出せるのかと聞かれ泉水子は、思い出せるが自分のしたこととは思えない。自分自身はそのそばにいて、誰かの言葉を聞いているような感じと答える。憑依(霊がとりつくこと)のことを思い出せない人もいるから、ましなほうだと深行。「あの姫神こそ、雪政がずっと追い求めてきたもの」

東京の鳳城学園に転校するという深行。おそらくそこには山伏にとっての何かがある。山伏としての力を身につけたいと言う。泉水子も父に鳳城学園をすすめられていた。「わたしって、お父さんに逆らってまで、どうして外津川高校に行きたかったんだっけ」

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学校で、修学旅行にいかなかった和宮に女子からのお土産を代表して渡す泉水子。大変な思いもしたけど行ってよかったと話す泉水子に和宮は、あんなに汚れきった場所に行ってはいけなかったんだ、旅行へ行く前とはまるで違ってしまっている。ここを出て東京に行こうなんて思っていないよねと言う。

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どうしてそんなことを聞くのかと言う泉水子に、「この前、相楽君を嫌いだといったよね。心変わりしたんだ。君を変えさせたのがあいつなら、あいつを排除しなければならない」和宮は告げる。

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放課後、いきなりケンカを売られる深行。黒幕の和宮に操られているらしく「消えなよ、目ざわりなんだよ。おまえみたいなやつ」と刃物を突き付けられるが、野々村が助ける。

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同じクラスの「和宮さとる」と泉水子は話すが、深行は知らないと言う。和宮という生徒はいないと。自分の心変わりに怒った和宮が深行を排除すると言ったことを話す泉水子。野々村が車を追って来るものがいると告げる。人ではないのは確か。霊気が集まっているのが見える、心霊かもしれない。人を操る力も持っている。ただのクラスメートではないと。

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神社まで逃げ切れればと車をとばすが、突然、車の前に黒い鳥(カラス?)が現れ車が転落。泉水子と深行はけがなく、車から出るが、野々村はけがをしていて、出るのに時間がかかるという。心配する泉水子だが、野々村は言う、

「このぐらいのことは、肝を据えなくてはいけません。姫神に近づく者は、誰もが命がけを要求されるのです。それは、あなた自身であっても」

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和宮が姿を見せる。ただの中学生に見えると深行、小学校から知っていると思っていたと泉水子。

「鈴原さんが望んでいる間はただの中学生、ずっと一緒にいたよ。ぼくのことが目に見えるようになったのは、君が前髪を切ってから。ぼくは古くからこの山にいたもの。所を定めずに漂っていたのが鈴原さんの願いのもとに寄り集まって生まれた。わかってもらえる友だちがほしかったんでしょ。違うとは言わせない、勝手にもういらないとは言わせない」

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そこにいるのは真に力を持ったもの。自分の錫杖(しゃくじょう)を使って調伏するようにと野々村は言うが、自分の力では無理だと深行。ここは根城、雷を呼ぶこともできる、力の代価は支払ってもらわないとと和宮。相手はこの山の心霊、従わないと殺されるから言うことを聞いて納得させろと深行は泉水子に言う。泉水子は和宮に、

「勝手なことを言わないで、ゆるさないのはこっちよ。あなたが、わたしの願いで作られたと言うなら、わたしの考えに従いなさい。わたしを脅したり二度としないで。従わないなら嫌いになる。二度とこの山に来ない。よく考えなさい」

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和宮は姿を消し辺りに明るさが戻る。姫神のお使いで泉水子に自覚が生まれないうちは暴走する力のある強い心霊だったが、ギリギリのところで泉水子があるべき主従に抑え込んだ。お見事でしたと野々村。消滅したのではなく、泉水子との新しいかかわりを待っているのだろうと。

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鳳城学園に行く気になったことを和宮に言われてはっきりしたと泉水子。鈴原が気を変えたおかげて殺されかけた、姫神がここまでやっかいなものとはと深行。鳳城は鈴原にとってもふさわしい場所、先に転校して中の様子を教える。と、和宮がお別れをと現れる。「和宮さとるを解いてもらいたい」自分のために泉水子の「舞」を見せてくれと言う。泉水子が自覚もなく運動のかわりに舞っていた舞が心霊を操っていたのだった。和宮と深行の前で泉水子は舞う。

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『本当はわたし、ここにいるわたしを誰かにわかってほしいと思っていたのかな。だから和宮君が寄って来た。見られることが怖いのは傷つけられるのが怖いから。見られることが恥ずかしいのは自分で自分を否定しているから。わたしは、これほど冴えない鈴原泉水子ではなく他のものになりたい』

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「どこが何もできない女の子だよ」(深行)

「とうとう、これで負けたかな。彼女は君の前で舞っている」(和宮)

「まだ諦めていなかったのか。往生際が悪くないか」(深行)

「往生したことは一度もないよ」(和宮)

和宮は微笑みを浮かべると消えた。

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泉水子は、鳳城学園に入学する。

【感想】

・あ、おつかいは買い物ではなかったのね。舞に歌までついてる～w お見事な舞で。ここまで序章という感じでしょうか。特別な学校、鳳城学園。八王子かしらw さすがの姫神、無試験ですね。ここから新展開でおもしろくなりそう。かわいいルームメイトにも期待しましょう。登場人物ふえそうで私はわからなくならないように注意しないとですけどね。