Double Short Vanilla Latte

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パート3




「久しぶりですね~吉田。」

「なんのつもりだ北村・・・?」

「実はある会社の社長になったんですよ」

「はぁ?! おめぇみたいな安サラリーマンが・・・会社の社長になれるわけねぇだろっ?!」

「違うんですよ!あの頃とは。違うんですよ!あの頃とは。」

なぜか二度発言の北村。

「あの頃とは違うですよ。この世界も、この時代も・・・あの頃とは違うんですよ!!」


いきなり吉田のむなぐらをつかみ、とってかかる北村。


「やんのかコラっ?」

「あぁっん??!!!」


「おれはなぁ、1億もの社員を従える社長だぞっ?!」

「うぅっ?!」


金と寅が北村に詰め寄る。


「社長、そろそろ入浴の時間です・・・。」

「社長はな、一日14時間以上入浴しないと死んでしまうんだ。」


「あの頃とかわんねぇな・・・おまえの異常な潔癖症は・・・ははっははは!!!」

「ふん、せいぜい笑ってろ。やがておまえは大きな事件に巻き込まれるのだからな・・・。」

「なんだとっ?!」

「まぁ、詳しい話は会社でしましょう。まぁ、来たくなければいいですが・・。」

「・・・・。」

吉田は黙り込んでしまった。

「金、寅引き上げるぞ!!!」

「まて!」

「ふんっ!この人殺しが!!」

北村たちはそういって会社への地図が書かれた紙を残し去っていった。

吉田は紙をけだるそうに取り、かつて怒りに身を任せて殺してしまった元社長のことを思い出す。


「くそっーーーーーーーーーーーー!サノバビッチ!!!」


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