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2022.06.12
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テーマ: 読書(8291)
本のタイトル・作者


買わない暮らし。 片づけ、節約、ムダづかい……シンプルに解決する方法 [ 筆子 ]

本の目次・あらすじ

第1章 あなたは、こんな買い方をしていませんか?
1 節約できない原因は、その“買い方”にある
2 なぜ、買いすぎてしまうんだろう?
3 買うことの裏側には「心理的なニーズ」がある
4 私も昔は買いすぎていたーー筆子の場合
5 まとめ買いって、本当にお得!?
6 お金が出ていくのは1回だけではない

第2章 お金より大事なものを知る
1 お金以外のリソースがある
2 お金より大切なものは目に見えない
3 一番大切なものは本当にお金?
4 優先順位を決める
5 お金のストレスを減らすには?
6 マネーシェイムに気付こう
7 足りないマインドVSたっぷりあるマインド

第3章 買う物と買わない物を上手に見極める
1 買い物習慣を見直そう
2 買わない挑戦をしてみよう
3 衝動買いを防ぐためにできること
4 「安売り」「セール」に飛びついてしまう心理
5 意識的に買うようにする
6 ニーズとウォンツを把握する

第4章 物を捨てて買わない暮らしへ
1 「捨てる」には、こんなにメリットがある
2 「捨てる」ことが節約になる
3 こうして大きな余裕が生まれる
4 それでも「捨てるのが苦手」なあなたへ
5 6つの質問で、さらに捨てる物をあぶり出す

引用

捨てながら自分と向き合い、本当にやりたいことをする生活は、とても満足度の高いものです。物にコントロールされる生活ではなく、自分が主体的に物を使う生活になるから、自信も生まれ、外野の声にまどわされていらない物を買うこともなくなります。衝動的に物を買い、そのときだけお手軽にいい気分になる生活から、しっかり卒業できるのです。


感想

2022年145冊目
★★★

著者は、60代のカナダ在住ミニマリストブロガー。
過去に著者のブログを読んでいたので、「そうそう、こういうこと書いてらしたな」と思いながら読んだ。
読んでいる時は「よし!やめよう!」と思うのだけどね。
結局また同じ生活のスパイラルに戻ってしまう。

「購買力」、ものを買えるって、「力」なんですよね。
私はアルバイトを始めて自分のお金が手に入るようになり、もう馬鹿みたいに次から次へと買いまくっていた。
でも今思うと、「勿体ないことしてたなあ」と思う。
欲しかったというより、「その新しく手に入れた力を試したかった」のだ。
でもその経験がなかったら、今でも何となく買う日々のままだったかもしれない。

散々買い散らかして、ようやく落ち着いた。
今はむしろ考えすぎて買うことが出来ない。
ミニマリストになると、「所有」するハードルが上がる。
消耗品なら大丈夫なんだけど、耐久財は生き物を家に迎え入れるくらいの心構え。
考えて考えて、結局考えることが面倒になって買わない、ということも増えた。
なくても生きていけるしな…というのが最近のスタンス。

結局、若い頃の「欲しい」って、「これくらい持っておかないといけないんじゃないか」も多かった気がする。
どこかにある世の中のスタンダード。
これを欲しがらないといけないんじゃないか。
でも本当に自分がそれを欲しいのかと言うと、そうでもなかったりする。

そして何より、「本物」を買うだけの力がまだなかった。
高くても良いものを買う、選択肢の中で迷ったら一番良いものを買う。
そうすると物欲はぴたりと収まる。
使うたびにうっとりして満足感が得られる。
私は、昔は買い物は著者のように「買う瞬間」がピークなのだと思っていた。
でも、本当に必要なもの(欲しいもの)を買うと、それは「使っている間」中、ずっと続くのだ。
それを知らなかった、あの頃の私。

力を試して、その魔法はすぐに解けてしまうから、どんどん買わないと行けなくて。
場所もなくて、部屋は散らかって、頭の中もこんがらがって。
自信の無さを、欠落を、悲しみを、寂しさを、「モノ」で埋めようとして。
でもそんなものでは埋まらないから、結局ずっと空っぽのまま。

あの頃に比べれば、だいぶとお金の使い方は上手くなった。
でも私は自分のために適切にお金を使うのが下手。
自分にはふさわしくない、それだけの価値がない、という思いがあるのかもしれない。
ここらへん、根深い問題。

著者の提案する「買わない挑戦」。
私もつい買いすぎてしまうもの、買って後悔してしまうものがある。
たとえばお菓子とかお菓子とかお菓子とか!!!!
ストレスが溜まるとお菓子を爆買いしてストックする癖がある。
職場に持って行って色んな人に配り歩くので、カロリーは私ひとりにストックされないのだが。
これも、「人によく思われたい」という気持ちが隠れてるんじゃない?と穿ったりする。
私としては、南の島で流通している特別な貝殻のように(そこでは感謝の気持ちを貝殻で渡し、貝殻をたくさん持っている人が尊敬される。貝殻は葬儀の際に参列者に分配される)、お菓子を通貨がわりに使っているんだけど。

百均もダメ。
行くと絶対に「これ買おう」と思ったもの以外をかごに入れている。
あちこちの棚を見て「へー!すごーい!こんなのあるんだー!」ってなっちゃう。
必要なものを入れてパッと店を出ればいいのだ。
たいてい、そういう時に思い付きで買ったものは、不具合があったり使わなかったりしてすぐゴミになる。
安物買いの銭失いとはあたいのことよ…。

しかし良いものを買えばいい、と言うけれど、一方で何もかもにそのコストを払っていたらリビングコストが高く付き過ぎる。
要はバランスなのだ。
私は「手に入る選択肢のなかで一番安いもの」という買い方もよくする。
消耗品はこれでじゅうぶん、というラインをクリアしていたらそれでもいいと思う。
それを決めるのは自分だ、ということ。
広告やSNSではなく。

もうじゅうぶん持ってるんだよな。
この歳まで生きていると思う。
もうじゅうぶん過ぎるほど持っている。
そこから始めてみる。

自分の中の空っぽは、モノでは埋められない。




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最終更新日  2022.12.04 00:06:50
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