ひとりで楽しも。

今日は、近くにある美術館へ。
チビはお友達と約束があるそうなので
別行動です。

とある洋画家さんの作品展。

苦しい生活のなかで
１本の絵具を買うのにもためらいながら
芸術に殉ずるよりも、妻子や教え子を愛した
その生き方は、それはそれで幸せだったんじゃないかと。

孫を抱く娘の絵がとても優しくて良かったなあ。


野の花として生くる。 宮芳平画文集

ちょっとじわり。

もうひとつ、
私の心を動かしたのは、最後の
彼の遺品の展示。

40年前に亡くなってるのに
油絵具は、私が使ってたものと同じなんです。
マツダやホルベイン．．．
しっかり手入れされた木のパレット
いい感じに使いやすそうになった筆やナイフ

ただただ、もう懐かしくて...

（周囲に私の涙目、バレてないかしら？）

高校時代からあれほど大事にしていた
それらの道具はもうここにないんですけど。
いえ、あってももう
今の私には描けないと思います。



でも辛くはないです。


今は自然体です。



さいきん、ＴＶのCMで

「ママ大きくなったら何になるの？」

というセリフがあるそうです。

私はこう答えます。


「そうね。お母さんは...
お母さんになったのよ」



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