桃色な生活♪ Part 2 ~Je te veux~

桃色な生活♪ Part 2 ~Je te veux~

《容赦のない調教・その4》



■『自分』が崩壊する瞬間

記録的な寒さと大雪が続く今(06年1月)、不謹慎だと言われても仕方ない例え方で少々書き心地が悪いのですが。
ご主人様からの調教を受けているとき そういう瞬間があるのです。
まるで雪崩のように、『自分』というものが脆くも崩れ落ちていく瞬間が・・・

私は自分がMであることを自覚したのはかなり遅く、ここ数年の間でのことでした。
一度もお会いすることはなかったSの男性に 「いつからそういう性癖があることを自覚しましたか?」(実際、こういう言い方をする人でした)と聞かれたとき、ちょっと驚きました。
その方は10代のときから既にそう意識していたと言われたので。

10代の頃の私は 「縛られて鞭で打たれ、蝋燭を垂らされ、そういうのを喜ぶのがM」という認識しかなかったので、とてもSMなんかできないと思っていました。
Sの方はそういう自覚が早くからあるようですね。

結婚した相手も全くそういうことに興味のある人ではなかったし、ごくノーマルな性生活を送っていたのですが
時々、「??」と思うことがありました。 「私って異常なのでは?」と思うことが。
つまり、自分では普通と思っている以上の行為、つまりアブノーマルな行為に発展すると異常に興奮する自分がいることに。。


私は子供の頃から『恥ずかしい』ということや『恥をかく』ことを 人一倍恐れていました。
他人に裸を見られることは 当然恥ずかしいことの筆頭です。
特にセックスに関わる部分を見られることは死にたくなるほど恥ずかしい。。 明るいところでセックスするなんて、考えるだけでもう嫌。。

前の夫に無理矢理そういうことをされるとすごく嫌でたまらなかった。
でも・・・
不思議なことに 嫌だと思いながらも体は反応するのです。
そして、『スイッチが入る』。。

ぐったりしている私に、前の夫はよくこう言いました。
「嫌だって言いながら お前はこういうことが好きなんだよな」
激しく乱れて逝ってしまった私に勝ち誇ったようにこういう夫。。 「普段のお前とはひどく違う」と言うのです。。
「こっちが本当のお前だろう!」と。

普段の私は程々にしか乱れない。 どこかでブレーキがかかっているような状態。 でもいくら気取ってみたところで、本質・内面は淫乱なメス。
前の夫はそう見ていたのでしょう。
私は『そんなはずはない! 私がそうであるはずがない!』 とずっと思っていました・・・



私がご主人様に会うときは、いつもノーパン・ノーブラ。
それでも裸の上にはとりあえず服が1枚あるわけです。 最初は恥ずかしかったけど、やがてそれにも慣れてきていました。
そんなときに そのたった1枚着ている服を脱いで駐車場の端まで歩いて行き、そこからまた戻って来るように言われ・・

幸か不幸か1台も車は通らなかったし、ご主人様以外の人に見られたわけでもない。( 《容赦のない調教・その2》
覚悟を決めて全裸になり車から外に出て外気に触れた瞬間、私は真っ白になっていく自分を感じていました。
それまでも恥ずかしいことはたくさんあったわけです。

恥ずかしい言葉を言わなければだめだと言われたとき。
一番恥ずかしい部分を広げ、カメラで撮ったとき。
その恥ずかしい部分を覆う毛を全部剃り落とされたとき。
大人になったら他人には絶対見せない放尿するところを ご主人様の目の前でして見せたとき。
泣きたくなるくらい恥ずかしかったことが。。 

ノーマルなセックスにおいてでも、
性器を見られる。 触られる。 舐められる。 挿入される。 感じる。 感覚が上昇し、乱れる。 声を上げてしまう。 絶頂に達する・・・
これも私にとっては恥ずかしいと思ってしまうことだったけど。
しかし恥ずかしいと思いながらも、それはまだ安全な世界でのことなのでした。
それは「普通に、むしろ甘美なレベルの恥ずかしさ」なのです。

でも、ご主人様から命じられることは それを遥かに超越したレベルの恥ずかしさでした。。
恥ずかしさが真っ赤に燃え上がり、自分というものを包んで燃やし燃え尽きて崩れ去り、真っ白な灰になってしまう。

私が感じたのはそれでした。
燻りなどせず、一瞬にして激しく燃え上がり、たちまち真っ白になると・・・

そこからは不思議な感覚が生まれてくるのでした。
それは普通のセックスでは感じたことのない快感・・・
崩れ去った自分の中から新たな感覚を持った自分がいることに気がつくのでした。
不死鳥は死ぬ瞬間燃え上がり、その灰の中から再び新たな姿で生まれかわると言われるように。


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