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覚え書き その2
ランダムに並んでいます。(^_^;)
お友達がくれたメールから
24日付け信毎によると、民主党鳩山幹事長は、今回の長野県知事選において
現職に対抗馬を立てることに慎重姿勢との報道。当然である。これに対し県連幹部
(名前を出せない卑怯者)は地方の主体性を重んじていないと不快感を示したとのこと。
県連の不快感に対する県民、少なくとも民主党支持者の不快感については言及されていない。
主体性を示したいなら政党助成金の分け前をあきらめ速やかに党を離脱し、自民党
及び利権屋の首長らと協力して自ら出馬して戦うのが筋である。
自他共に認めるダメ男、じゃないダム男・鷲沢正一長野市長は、対立候補に乞われれば
どこへなりと応援演説に駆けつけると一人怪気炎。そもそも第三者としては、
鷲沢氏に演説を頼む酔狂な候補がいるものか、いたとして動員を掛けずに聴衆が集まるのか、
疑問に思わざるを得ない。しかしながら何事も自信満々の鷲沢氏はさような小さな
問題で動じることはない。知事が公務外で県外に出ることはけしからぬが、市長
自身が公務外で市外に出ることは問題ないとの意を示す。民営化と称して役所の負担を
軽くし市民に負担を押しつけることだけに熱心な、改革ゼロのヒマ人だけのことはある。
人事委員のポストしか目に入らない連合・混同光、発狂しかけている元頭取・血野実ら
を含め、現役の終わり頃にはボケ始めていた前知事・悪村ゴローの周辺には、
さすがそうそうたる顔ぶれが揃っていた。民主党県連の幹部も甘い汁の余録に浸って
いたことは間違いなし。田中知事にぶっ壊されたそれを取り戻さんと勇み立つのが、
地方の主体性というわけである。
羽田雄一郎氏を候補に担ぎ出すのにご執心だが、封建時代の殿様ではあるまいし、
2世・3世議員を候補に担ぎ出せば勝てるとの思い上がりは、有権者を愚弄している。
これに乗って自民党と共闘などすれば、大喜びするのは間違いなく自民党のみ。
そんな分かり切ったことさえ無視して知事選に出したいとは、余程うま味が期待
できるのだろう。そしてそれこそは田中知事が断ち切ったものであり、政党、
県議、労働貴族、経済界、マスゴミ界等々の腐った面々がよだれを垂らしつつ
渇望するものなのである。
★★
しあわせブログ(?)
(2000年頃の記録と思われます。ホームがわからない)
田中長野県知事がコメントした記事:
3つの誓いと16の公約、“具体性”がないと言われた。では具体的な公約とは?
「あれを作る」「これを止める」…これこそ羊頭狗肉…巨額な税金投資に過ぎない。
公共事業の公益性を判断するのは役人だった。それを是正して住民が判断出来る
ようにしたい。そのためには県民に選択肢が与えられる必要性がある。具体的には
情報を公開することです。例えば長野新幹線も、?長野-東京が1時間20分に
なるが、第3セクのしなの鉄道は30億近い赤字になるし、中軽に特急は止まらない。
?在来線を利用(山形新幹線と同じ)だと中軽にも特急は止められるが、東京までの
時間はかかる。?在来線を維持。こうして少なくとも3つのシュミレーションを
示して住民が選べばよい。今、中軽の人は「こんなはずじゃあなかった…」と
愚痴っている。夜の7時になると真っ暗。
辰野のモナザイト放置で放射能バンバン。環境庁は2,3年で処理する。公共事業で
すぐにでもコンクリートで囲う。JRにももの申す。東京-名古屋と同じく東京-長野も
独占状態。ポカミス(コンピューター故障)が多い。携帯電話も高速道路では県内全域で
電話が切れないようにさせる。携帯電話和もはや贅沢品ではない。もはや必需品。
加入数に応じて各社が費用を分担すればいい。ISDNの公衆電話もない。こうしたことは
ユーザー・オリエンテッド
(消費者中心)の発想をしていないから。現場へ行く時間は
テープカットの時間を割けばいいこと。「ニュースステーション」「ニュース23」から
翌日出演依頼があったが断った。彼らは現場の遊説をちょっと眺めただけ。
現場を踏まない者に、モノを語る資格はない
。
(対立候補が優勢だとされていた農村部でも)僕が行くと、稲刈りしている棚田から
転がり落ちるように年輩のお父さんお母さんが駆け寄ってきて、手を振ってくれる。
組織が締め付けているはずなのに、80過ぎのおばあちゃんが両手を握りしめて
『私が元気なうちに、長野をよくして下さい』と涙ぐむ…。今回の選挙で、自民党だけ
でなく、全ての政党が旧来の日本的な‘
農耕民族型
’集団だったことがはっきりした。
(組織によって固められた前時代的な選挙しか頭になかった)だから、結果を見て
『常識では考えられない』という言葉が飛び出す。僕は現場に出て県民の話を聞き、
その意志を感じ取って行動していく“
狩猟民族型
”の選挙だった。これからは長らく
眠っていた長野県民の自由闊達でしなやかな活力を引き出し『長野モデル』を確立しますよ。
こう述べていた。僕は田中康夫氏に「熱くなる男」「人を熱くさせる男」
『
活人
(殺人に対する)』を感じた。ふと気づいた。
欲のある人間は限界がある
。
欲のない人間は限りなく可能性が開けるんだなあ
。そんなもんだろうね。
必要な人は必要なところへ呼ばれて行く。余分なこと、不要なことをやるとそこから
はみ出てしまう。ただそれだけ。はみ出たのに無理に動くから邪魔者になる。
自分に与えられた条件を“いい加減”にいきていると“
人生はサイコロの目のようだね
”
ということが分かる。振れば色々な目が出るし、同じ目も出続けることもある。
だいたいそんなもんだよ。そう思っていると逆に、
喜楽に、嬉ままに、機にできる
。
僕はやっぱり「
しあわせしあわせ
」だ。「気」を使って活動していない。
与えられた条件を全て「機」にして活動している。
仕事だったら、“頭”を使って仕事をしたいね。
“志”“謙虚さ”“好奇心”“継続”
これがポイントだと誰かが言っていた。『
失敗表彰
』といって業界第2の某自動車メーカーは
「頭」を使うことを評価する制度があって、金一封100万円が出るそうだ。
みんな様々なアイディアをこらすよね。こういう時でも、何で自分よりあいつが評価される
のか?といつも自分が一番だという‘おごり’を持たない方がいい。愚かな人間になるだけ。
“サイコロの目”を思い出すといいね。また「こういう条件がそろったらやる」というのも
愚かだね。今ある条件でやるから、こういう条件の時でもできる可能性がある。
今やっていない人間がこういう条件がそろったらやれるかなんて分かりゃしない。
地道に目立たずボツボツ分相応でいる。早死にしても長生きしてもイイじゃない。
「今」を大切にしていればね。自分に与えられた「今」を大切にしていれば、満足満足。
「無駄だった」と思うから後悔。
「無駄も必要だった」と思えばこれすぐに満足
。
「
しあわせ
」は周りにゴロゴロある。
**********
知事の足音
「どうしてここの果物はこんなに美味しいの?」と領主の娘が聞いた。
「『
作物は足音を聞いて育つ
んですよ。』良いものを作ろうと思えば、
こまめに畑に足を運び面倒を見る。愛情をかけてやればやるほど美味しいものが育ちます。
領主さまの散歩は我々農民がよりよくくらせるように足を運び声をかけ話に耳を傾けて下さる。
国主という地位にありながら、偉ぶることもなく目線は常に領民と同じ高さでいて下さる
。…」(月刊マガジン鉄拳チンミより)領主と領民の関係が出ていた。そう言われてみれば
、吉良上野介も赤馬の殿様と言われてよく領内を視察していた。だから治水事業も積極的に
行って領民から慕われていた。ふと田中知事を思いだした。そうこうしているとグッド
タイミングで‘週刊現代’に続編が出ていた。
藤井局長の名刺折り事件で揺れているが、公共事業‘
利権政治
’の本物のワルは議会長老
クラスにわんさかいる。代表的なのが「
浅川ダム
」(700億円)「
子ども未来センター
」
(60億円)は利権にどっぷり浸かったシロモノ。田中知事が真剣に取り組むと利権が
消滅するばかりでなく、それに伴う‘悪行’の数々が次々露呈してしまう。
だいたい吉村前知事の血縁がらみでほとんどノーチェックだったとか。
こうした公共事業も池田前副知事との姻戚関係の業者、憲政会の大物議員がオーナーの
企業が関わっている場合が多いらしい。
「浅川ダム建設発案の担当職員は、県民のためにどういうダムが必要なのかを考えて
作業するのではなく、発案した上司、または自分に指示をした上司が喜ぶ、満足するような
企画を考える。県民のための行政ではなく、県の官僚による官僚のための行政が行われていた
ようだ。そして今回の選挙で自分たちの親分が知事になればめでたく重用されるところ、
田中氏の当選で自分たちが理解できない人物がやってきた。そりゃあ慌てるね。
その意識を象徴的に表したのが、藤井企業局長の言動だった。」(共産党県議)まあ、
藤井局長は反池田はだったそうだ。ただ、直前に「田中派に入ろう」(田中氏の意志ではなく
その人が勝手に思っただけ)と言われて、「なんだ結局、根回しする従来の知事と変わりない」
と思ってがっかりした矢先に、マスコミを大勢つれてやって来たので血が頭にカッーと登って
訳が分からなくなったらしい。本人が未熟と言ったのは間違いない。
まあ長野県だけではないと思うが長野県は特にひどかったかも知れない。今は公共事業は
やればやるほど赤字が積もって行く。景気回復どころか泥沼化の一方なのに、なぜやるのか
ねえ。ショッピングセンターも巨大化、銀行も企業も巨大化、なぜ?出来るだけこまめに
色々なタイプの商店や信用金庫の方が生活に密着出来て絶対いい。小回りが利いて
エネルギーのロスが少なくて済む。巨大になればなるほど、小回りが利かなくて無駄が
多くなる。トヨタのカンバン方式というのは在庫を抱えないから小回りが利くんだよね。
財閥系の企業は、担当者の勘で仕入れるから在庫を抱えてしまう。無駄が多い。
だいたい大型店舗を許可するのは行政でしょう。その後ろに政治家が控えていて、
政治献金をたんまり受ける。こういう構造なんだよね。大企業になればなるほど献金は多い。
ところが中小企業では、献金の限度がある。そんなものいちいちもらっていたのでは、
意見が多すぎてやってられない。これが本音ではないだろうか。政治家にとっては
出来るだけ少ないところから巨額の献金を受けた方が楽だね。それがよく言うよな。
「国民のため…」アホか、自分のためだろう。「国民が損害を受ける…」バカ者、
自分が利権が得れれなくなるからだろう。そしてそうなった責任は誰もとらない。
国民が怒るのも時間の問題だとイイが…?
田中知事は足で現場に行っている。県民のレベルで見ようとしている表れだ。立派だよ。
それだけでもう人々は「
しあわせ
」っぽい。さらにインターネットで意見を聞こうとしている。
県民は、「
知事の足音
」を聞いて「
しあわせ
」になる。羨ましいなあ。
「城は人垣」と言った武田信玄の言葉が浮かぶ。かつてリンカーン時代は「人民の人民による
人民のための政治」だったのが、ケネディ時代には「国家が国民に何が出来るかではなく、
国民が国家に何が出来るかを問いたい」と言うようになっている。民主主義はいつの間にか
‘国家主義’にすり替わってきた。もちろん日本は‘金主主義’だけど。民主主義を
多数決主義と勘違いしている人もいる。本当は少数意見も反映するのが民主主義なんだけどね。
国会があのように数の理論で運営しているからいけない。止めてくれよな。
現場主義
を掲げる知事がもっと増えたらいい。それにしても夜は冷えそうだ。
僕の場合は乾燥にも注意しないとね。明日から石川の白峰村へ出かける。
環境ミーティングがある。楽しみだ。参加できる環境に感謝。「
しあわせしあわせ
」。
==============================================
石坂千穂長野県議会議員の日記
★★
信濃教育会創立120周年記念総会に出席
(石坂千穂県議の日記 2006/6/3)
徳島県議会議員 吉田ます子さんの日記
★★
1月10日 豪雪の長野へ~田中康夫の改革~
(徳島県議会議員 県民ネットワーク・夢 吉田ます子)
★★
1月11日 信州の見事な森林政策&佐久総合病院の挑戦
(徳島県議会議員 県民ネットワーク・夢 吉田ます子)
京都精華大学 環境と政治 メルマガ「小泉純一郎を斬る!」
★★
第26号 長野と「改革派知事」
★★
第27号 非常に重要な長野知事選
★★
第28号 下諏訪・浅川両ダム建設中止か否か
──長野県知事選の争点──
★★
第28号の参考文献 川がつくった川、人がつくった川
~川がよみがえるためには~
★★
第30号 田中氏再選をめぐる奇妙な議論
★★
第37号 ラディカルであることの大切さ
★★
第45号 市町村合併とサステイナブル・ソサエティ
■ラディカルさとは──田中康夫氏の評価をめぐって
さて、上述のような一見すると「脱ダム」化ともとれる動きを見るにつけ、
「この一年の動き」という意味で、田中康夫長野県知事の「脱ダム」をめぐる
“騒動”とは、いったい何であったのか、と改めて考えざるをえない。
田中氏は、県議会の不信任を受ける中で、「脱ダムそのものは当然のこと。
問題は政治手法だ」という批判を受けた。不信任当時、あるダムの建設を中止した
鳥取県の片山知事との比較で「政治手法が強引だ、稚拙だ」等の批判がなされた。
その種の論法で言えば、今回の熊本県潮谷知事の政治手法は「成熟した政治手法」
との評価を得ることになるだろう。もっとも、潮谷知事は、川辺川ダム問題をめぐって、
じつに「煮え切らない」姿勢をとっていて、人びとの期待に応えていないと
言わざるをえないのであるが。
では、田中知事の政治手法の何が「強引」あるいは「稚拙」だと評されたので
あったのか。改めて振り返ってみたい。
第1には、「脱ダム宣言」を出すにあたって、県議会等に事前の根回しをしなかった
ことである。たしかに田中氏の行動は「慣例」を破るものであった。「慣例」に
慣れ親しんだ県議会側が「激怒」したのも至極当然であった。逆に、田中氏側から言えば、
この「慣例」の背後には「利権構造」があり、「慣例」に従って「事前の根回し」を
していたならば、「脱ダム宣言」はありえなかったということである。もう少し言えば
、「強引、稚拙」と批判されない政治手法とは、「利権構造」との調整を経るという
ことであり、「利権構造」からの根本的脱却ではないということである。ただただ事を
過激に進めればよいということではないが、政策が真にラディカルであるならば、
「利権構造」との衝突の表面化は避けられないのである。(先にも述べた通り、
私は道路公団の民営化という政策に賛成ではないが、道路公団民営化をめぐる
「7人委員会」の審議・答申経過を見れば、この「利権構造」との衝突をめぐる
論点の理解の一助となろう。)
第2には、田中氏の「脱ダム宣言」が戦後日本-長野県の社会経済システムの
根本的な転換・改革につながる可能性を持つものであったことであろう。
田中氏は「スウェーデン・モデルの長野型」ということを言っている。
「スウェーデン・モデル」の有効性、妥当性等については改めて全面的な検討が
必要であると思うが、しかし、少なくとも「経済成長最優先、環境・社会福祉軽視」の
戦後日本モデルとは根本的に異質である。そして、そうであればこそ、田中氏はあえて
「これまでのやり方はダメだ。変える」ということをドラスティックに提示する道を
選んだのである。その意味で、田中氏の改革構想はラディカルなのである。
<ラディカルな日本社会改革構想論争を>
田中康夫氏はそのラディカル性ゆえに叩かれたのだということを改めて確認したい。
いま、日本社会に求められているのは、この種のラディカルさである。そして、
田中氏をただその“ラディカルさ”ゆえに手放しで美化することではなく、
ラディカルな日本社会改革計画をめぐる論争(「競争」といってもよい)を創造
することである。それは単にアイディアの競争ではない。日本社会の構造の何が問題
なのかを提起しあい、さらに「改革」政策をめぐって、本当に改革なのか、それとも
既存の利権構造の温存あるいはそれとの調整を図る「エセ」なのかを具体的かつ明確
にする。そして、日本社会の進む基本目標は何なのかを明確にすることである。
新じねん(おーる氏の日記)
★★
1998年二月の日誌
1998/02/22、日曜
* 長野オリンピックも今日で終わったが、その開催で地元経済が潤うといった
当初の期待は見事に裏切られている。
NAOC(長野冬季五輪組織委員会)
は地元
名産をアピールするどころか、大会スポンサー優先で飲物はコカコーラ、軽食は
マクドナルド、事務用品はコクヨ、ボランティアの詰め所にはパナソニックの文
字などスポンサーロゴで溢れている。さらに
『愛と参加のオリンピック』
によ
る
強制的なボランティア
で駆り出される商店街の人々は自分の商売どころでは
ないと言う。これら
「五輪不況」
は開催前に舞台装置を作ってきた地元の土建業
者にも深刻な影響を与えている。開催期間中は公共事業は一切できず、開催前に
は500人の土木作業員を解雇せざるをえなかった。結局潤ったのは地元業者に安
く仕事をやらせた大手ゼネコンであり、天下の
IOC(国際オリンピック委員会)
だったことになる。金メダル取得という快挙に国民意識を高揚させるのもいいが、
その底辺で生活する長野県民の悲鳴にも心を寄せるべきではないのか。
【参考
『週間新潮2/26日号』32頁】
* そのオリンピックだが、開幕直後にサイエンティスト社から『オリンピック
の汚れた貴族』なる本が出版され、IOCのカネまみれの腐敗ぶりが暴露されている。
長野の招致活動チームは西武王国の堤義明の指示のもと、他の諸国に負けじと札束
攻勢を展開してきた。長野に決定された背後には国民の税金を含む膨大な上納金が
IOCにながれたという事実がある。開催中にはその権限をフルに活用できる斜陽の
西武グループもかなり潤うはずだ。20億円もの公費を浪費しながら追求されると
「帳簿は紛失した」と平然と言い放った招致委員会である。長野オリンピックの
黒い輪は国家がらみの犯罪という側面から、今後継続して追求されてしかるべきだ。
【参考『週間新潮2/26日号』50頁】
* 参考書籍としてサイエンティスト社の『愛と参加のオリンピック』に加えて、
光文社の『黒い輪』をあげておきたい。また長野オリンピックについては、開催前
から土地の取得などに疑惑がもたれているこるが、いずれ関連資料を公表したい。
山崎行太郎氏の政治ブログ
★★
2005-08-25 「新党・日本」の党首・田中康夫に期待する。
文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
2005-08-25 「新党・日本」の党首・田中康夫に期待する。
■「新党・日本」の党首・田中康夫に期待する。
田中康夫の「新党・日本」が長谷川氏の移籍で本格的な政党に脱皮すると同時に、
大手マイメディア系の政治記者たちが一斉に、「政治理念なき数合わせ…」と批判
し始めたが、とんでもない言いがかりと言うしかない。ヤクザ以下の下品な恫喝と
アメダマ作戦による小泉政治の「数合わせ」を批判できない
「ご用記者」たちに、新党立ち上げにおける「数合わせ」を批判する資格はない。
つい昨日までは、「新党・日本」に関して新党とは言え政党の態をなしていないと、
なかば嘲り気味に傍観していたはずである。ところが政党の形を整えるとあわてて
「政治理念なき数合わせ」などと、バカノの一つ覚えのようなセリフで批判する。
もっと気のきいたセリフでも考え出してから批判してもらいたいね。ともあれ、
田中康夫が新党党首として中央政界に登場してきた意味は大きい。石原慎太郎と
違って、田中康夫には決断力がある。女々しそうな言動を繰り返しているが、
意外に骨太い。これで石原内閣ではなく、田中内閣も夢ではなくなって来た。
長野県知事としての評判がどうのこうのと言って揚げ足をとっている連中こそ
人間のクズである。なんなら、自分でやつてみろよ。いずれにしろ、おそらく、
この総選挙の党首討論では、小泉や神崎や岡田を一蹴するはずである。専門の経済と
経済学の分野で落第しているくせに、素人を相手にすると、口から出任せの
おしゃべり男に返信する竹中平蔵など問題外である。田中康夫の政治的な手腕は
ともかくとして、その頭脳と情報量と思想性は、そんじょそこらの政治家や官僚や
ジャーナリスト、エコノミストなどとは次元が違う。つまり、僕がかねがね言って
いるように、最近の政治家やジャーナリストやエコノミストには、「文学的教養」や
「哲学的教養」が欠如しているが、逆にそれが田中康夫には十二分に備わっている
からだ。田中康夫なら、共産党や新左翼過激派との政治論争(爆笑)…にも負けない
だろう。むろん、小泉の「靖国参拝拒否問題」も追究できないまま、小泉マンセーを
繰り返している「ヘタレ新保守」など、問題外。
山口二郎氏のブログ
★★
2004年01月16日
02年7月:長野県知事選挙は日本政治の縮図
(山口二郎オフィシャルホームページ)
長野県議会による田中康夫知事不信任決議を受けて、知事選挙が行われることになった。
公共事業を中心とした利益誘導政治を続けるのか、終わらせるのかを問うという点で、
この選挙はまさに日本政治の縮図という意味を持っている。
県議会による知事不信任には大義名分はない。そもそも県議会による知事不信任と
衆議院による内閣不信任とは、まったく意味を異にしている。国政の場合、総理大臣を
指名するのは国会であり、総理が国会の負託に反した場合には国会はいつでも総理を
不信任できる。地方自治体の場合、知事を選ぶのは県民である。こうした知事の立場を
考えるならば、県議会による知事不信任とは、県民に対する重大な背信行為があった
ときに議会が県民に代わって知事を不信任するという趣旨のものと理解すべきである。
長野県の場合、田中知事は「脱ダム」という県民に対する公約を貫いているのであり、
選挙で示された県民の意思に沿って県政を運営しているに過ぎない。公約を実現した
結果の県政に対する評価は、次の知事選挙で県民が下せばよい。
また、議会は予算や条例の議決権を持っている。田中知事の政策に問題があるのならば
議会審議を通してそれを徹底的に論じ、自らの代案を示せばよい。そうした努力を
中途にしておいて知事を不信任するというのは、議会としての責任放棄である。
県財政の破綻を田中知事のせいにするという議論に至っては笑止千番である。
長野県の財政悪化をもたらした張本人は、吉村前知事である。吉村県政のもとで
長野オリンピック関連の巨大な公共投資とハコモノ作りが進められ、県財政は一気に
悪化した。そして、田中知事不信任案に賛成した議員の大半は、前知事と一緒になって
公共事業の大盤振る舞いに狂奔した人々である。そんな議員に財政悪化をあげつらう
資格などない。議会の側こそ従来の県政運営について反省すべきである。
国の補助金をもらった公共事業を中止する際に、自治体が既にもらった補助金を
返還すべきかどうかについてはいくつかの前例がある。天野礼子氏の調査によれば、
岩手県や鳥取県における公共事業の中止の事例では、県は補助金を返還していない。
逆に、島根県の中海干拓事業の場合、中止するなら補助金を国に返還しなければなら
ないという「脅し」が事業見直しの最大の障害となっていた。このように、補助金を
返還するかどうかは官僚の運用によって大きく左右されている。長野の場合、公共
事業の聖域を守ろうとする政官複合体が総力をあげて田中つぶしを図ろうとしている。
改革を進めようとする側も、政官複合体の罪を糾し、田中康夫を擁護しなければならない。
その際問題となるのは、民主党という存在である。以前、私自身も五十嵐敬喜法政
大学教授などとともにポスト公共事業の地域政策を考える委員会に参加して、
「緑のダム」構想を鳩山代表に提案した。無駄な公共事業の見直し、政官業の癒着
構造の打破は民主党にとって党是であり、憲法であるはずだ。一方長野県は羽田孜
特別代表の地元であり、民主党系の地方政治家は田中知事と敵対している。ここは、
田中康夫に外野からエールを送るだけではなく、田中の足を引っ張っている勢力と
正面から対決してこそ本物の政党である。まさに、民主党という政党の鼎の軽重が
問われている。公共事業を中心とした利権構造を守るために民主党の政治家が反田中の
陣営に加わることを放任するのか。党内の亀裂を恐れず、党の基本政策を貫いて
党として田中知事を擁護するのか。
地元には地元の事情があるなどという言い訳は通用しない。理念なき寄り合い所帯と
いう民主党に対する不信感を払拭するためには、具体的な行動をもって理念を示す
しかない。国政が膠着状態に入っている今、長野の問題を自分たちの問題として受け止め、
徹底した議論を行うことで政治転換の端緒とすべきである。
その他
★★
駐車場に見る同和行政
(もうだめぽ大阪市 2006年03月04日)
いくつか共産党系の活躍(?)の例をあげますと、長野の田中知事は就任以後、
王国といわれた長野の解同と戦って同和対策(教育・金)を打ち切りました。
出版関連では「同和利権の真相」なんて本も有名ですね(真相・4にはその長
野の話も書いてあります)。もちろん、
人権擁護法案にも反対です
(人権法を成立させよと世迷言の社説を書いた朝日に鉄槌を喰らわしたのは見事でした)。
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