◆地鶏の新品種「黒さつま鶏」
黒豚,黒牛に続く第3の鹿児島県産ブランドの黒さつま鶏。2011年から,本格的に出荷されています。黒さつま鶏は,鹿児島県農業開発総合センターが在 来種の「薩摩鶏」と「横斑プリマスロック」を交配して開発した地鶏の新品種です。 羽の色が雌は黒,雄は白と黒のツートンです。肉質は脂肪の乗りがよく, うまみ成分のアミノ酸が多く含まれています。
◎ ジュワっと広がる旨味
旨味成分であるアミノ酸が多く含まれ、他の地鶏に比べ脂のノリがいい“黒さつま鶏”。煮ても焼いても硬くならず、冷めても美味しい肉質が特徴的です。
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やわらかく程よい歯ごたえ
肉質の特徴は水分が少なく締まりがあり,筋繊維が細かいこと。歯切れの良さと適度な弾力を持ち,柔らかな食感が楽しめます。
◆鹿児島黒豚
豚の飼養頭数(全国のシェア13.5%(2009年2月1日現在))及び肉豚出荷頭数(全国シェア11.5%(2007年))は全国-位。なかでも肉質の優れた黒豚(バークシャー )は,消費者から高い評価を得ています。
▼かごしま黒豚の由来
鹿児島の養豚の歴史は,今から約400年前の江戸時代に島津家18代当主・家久により鹿児島の地に移入されたことが始まりと言われています。その後鹿児島の風土と密着して長年にわたり県内で広く飼育されてきました。
鹿児島の豚のおいしさが全国的に知られるようになったのは,幕末から明治にかけて。黒船来航で揺れる徳川幕府に外交問題の重鎮・水戸藩主斉昭公をして 「いかにも珍味,滋味あり,コクあり,なによりも精がつく」といわしめました。また,西郷隆盛も豚肉をこよなく愛したと言われています。
現在では発育や肉質の優れた系統豚「サツマ」「ニューサツマ」「サツマ2001」が作出されています。
鹿児島黒牛
全国一位の和牛・黒毛和種の生産県である鹿児島。「鹿児島黒牛」の特徴は、きめ細かなやわらかい肉質と,バランスの良い霜降り肉にあります。
豊かな南国の自然の中で,卓越した農家の技術と愛情で育てられ,きめ細かなやわらかい肉質と,バランスの良い霜降り肉は,まさしく鹿児島黒牛の特徴です。衛生的牛舎での安全な飼料給与、また公的機関の食肉検査はもちろん、独自の衛生検査も実施し、安全管理は万全です。
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鹿児島黒牛の品種は黒毛和種です。和牛には「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」および「無角和種」の4種があり,このうち日本で飼育されている和牛の9割がこの黒毛和種です。
鹿児島の黒毛和種の生産量は,日本一で「鹿児島黒牛」のブランド名で販売されています。おいしさや安心・安全にこだわり,丁寧に育てられた鹿児島黒牛は,きめ細やかなやわらかい肉質とバランスのよい霜降りが特徴です。
【鹿児島黒牛の歴史】
日本では神代の昔,大国主命(オオクニヌシノミコト)が農民に牛を食べさせたという伝説があります。だが,仏教伝来以降は肉食,とりわけ有用家畜であった牛馬の食用がタブーとされてきました。
江戸時代になって外国人の肉食に影響されて食べ始めましたが,日常的に食するようになったのは大正時代です。
鹿児島黒牛の歴史は古く,明治時代には全国でいちはやく県の畜産試験場を設立し,おいしい牛肉づくりのための研究が始まりました。
当時県内各地で飼われていた羽島(はしま)牛・加世田(かせだ)牛・種子島(たねがしま)牛などの牛に改良に改良を重ねて生まれたのが,現在の鹿児島黒牛です。 平成4年4月,鹿児島黒牛はかごしまブランドに指定されています。