花粉症
なぜ花粉症になるのか？
花粉症の症状は、喘息やアトピーとおなじく、
アレルギー反応の一種です。
アレルギー反応とは、免疫系の体内自己防衛システムと
置きかえられるもので、身体の中にへんなものが入ろうとすると
その侵入を攻撃するための、言わば「武器」を細胞が
作り出すわけです。
人間にとっての「へんなもの」の事を
「抗原（またはアレルゲン）」と言います。
「武器」にあたるものが「抗体」と呼ばれるものです。
この「抗原」に対する抵抗が激しくなれば激しくなるほど
かえってマイナスな反応を出してしまう結果に陥る事があり、
それが、くしゃみだったり、かゆみだったりします。
これらを総じて、「アレルギー」と呼ぶのです。
外から体内に入ってきた「抗原」から必死に
身体を守ろうとして白血球の中のＴリンパ球が
抗原を「身体にとって害なもの」と認識し、
Ｂリンパ球に伝え、免疫グロブリンの一種である
「IgE抗体」を作ります。
花粉そのものには害はないものの、体内で
「IgE抗体」が盛んに作られてしまう事から
アレルギーの症状である、くしゃみ、かゆみ、涙目
などを引き起こしてしまうのです。
花粉症になりやすい人って？
「IgE抗体」というのは、もともと誰の血液の中にも
ほんのちょっとだけ含まれる物質。
ただ、先天的に最初から人の数百倍の「IgE抗体」を
生まれながらにして持っている人もいます。
お米屋さんは精米の関係で、花粉症とおなじアレルギーでもある
喘息になりやすいといいますね。
ただ、これは隔世遺伝が大きく作用する事があり、
榎本加奈子さんのご実家は、有名なお米やさんらしいですが
彼女の親御さん達はさほどひどくなかったものの
彼女と、彼女のおじいさんはヒドイ喘息に悩まされたそうです。
アレルギー症はいわゆる「遺伝」によるものが大きく、
身内に花粉症の人がいると、それだけで花粉症に
なりやすいと言えます。
体質のせいで「作られやすい人」になるわけです。
と言うのも、花粉症に限らず、家族が過去に喘息や
アトピーにかかった事があると、アレルギーを
起しやすい体質だと考えられるからです。
「IgE抗体」というのは、ある日突然作られるわけではありません。
徐々に、徐々に、ゆっくりとしたペースで作られていくのです。
よく、この「IgE抗体」の原理を説明するときに
「バケツ」が使われます。
「IgE抗体」はバケツの中に、
少しずつ貯蓄される「水」のようなものなんです。
用量がいっぱいになり、貯蓄する事が出来なくなると
「突然」溢れ出します。これが発症です。
今はまだ花粉症に発症していない人は、
まだこのバケツの用量が、多かれ少かれ残っているのです。
だからといって安心するなかれ。
「限界」も遅かれ早かれ 来る。
それを少しでも遅らせるために、「予防」があるのです。
花粉症対策
最近、よく耳にする機会の多いバラ科の「甜茶」
この甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールは
花粉症の炎症を引き起こす、化学伝達物質である
「ヒスタミン」の放出を押さえる効果があります。
くしゃみや、鼻水、かゆみや鼻づまりなどは
「シクロオキシゲナーゼ」という酵素が原因で起こります。
甜茶にはこの、言うだけでめんどくさい酵素の
分泌を押さえる作用もあるのです。
鼻アレルギーに関する臨床試験では
甜茶を服用し始めてから約２週間で６５％の人が
さらに４週間では７５％の人が改善してきたとの
データが上がっています。
もちろん継続して飲むのが大前提です。
つまり４人のうち３人が１ヶ月の服用で
少なからず、「状態がよくなった」と感じているようです。
甜茶だったらなんでも良いというわけではなく、甜茶には
①アカネ科の「牛白藤」
②ユキノシタ科の「蝋蓮繍球」
③ブナ科の「多穂柯」と
④バラ科の「甜葉懸鈎子」
の4種類があって、抗アレルギー作用がある
甜茶ポリフェノールは
バラ科の「甜葉懸鈎子」
にしか含まれていません。
薬用成分をシッカリ確認してから飲むようにしてください。
甜茶の中には「ルブソシド」と言う甘味成分が入っています。
これは 砂糖の７５倍の甘味 があるのですが、カロリーはゼロです。
甜茶が甘いと感じるのは、このせいです。
また、シソの実にも多数のポリフェノールが入っており、
それらが混ざり合う事によって、より強い、
ヒスタミン抑制作用を生み出すのです。
それどころか「IgE抗体」自体を抑制する働きもあるのです。
そのほかに、気をつける点としては、
①花粉はなるべく家に持ちこまない。
洋服や階などについてしまった花粉は玄関前で
なるべくはたくなどして払い落とす工夫も必要です。
②洗濯物は外に干さず、花粉をつけない努力も必要です。
③花粉自体は湿度が高いので、乾燥したところでは
空気中にふわふわと留まっている時間が長いため
意識的に加湿器などで湿度をあげ、空気中に花粉を
遊ばせないという手もあります。
④目詰まりしやすいたたみやジュータンよりは
フローリングの方が掃除が行き届きやすいので便利。
⑤花粉症と言っても、いろいろな悪さをするのは
スギだけではありません。
花粉症の原因となる花粉は何種類もあり、
人によって、どの花粉に反応するのかはそれぞれ違います。
花粉によっては、一年中飛び回っているものもあります。
自分が一体何の花粉に対してアレルギーを起すのか、
その花粉は大体何月頃に飛び始めるのか、そのへんの知識を
取り入れておく必要があります。
⑥最後になりましたが、当たり前だといわれればそれまでの
「身体に入れさせない」ための工夫。
そう、マスクです！
侮る事なかれ～。最近のマスクってばすごいんですよ～。
超極細繊維で隙間なく編まれているので、
スギ＆ヒノキ花粉なんぞは１００％シャットアウトする事が出来る。
ワンシーズン、花粉から解き放たれるためにも、
この超極細繊維マスクがお勧めです。
ただのガーゼのマスクのおよそ１４倍も花粉などを
ブロックするパワーがあるわけですから！
花粉は地域によっても飛び方はさまざまですが
早いと２月にはビシバシ飛んでます。
花粉症を予防するには花粉が飛び始める前に、
早目早目の対策を・・・・・。
私なんて花粉症歴１０年目なんだもの・・・なんて諦めず
騙されたと思って試してみては？
ただでさえ、うっとしくツライ時期、
ちょっとでも快適になれたら、儲けモンでしょう♪
© Rakuten Group, Inc.
