再出発日記

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2010年11月01日

またまた韓国へ行ってきます。帰りは22、3日ぐらいになるかな。

今下関へ電車で移動中。乗り継ぎ、乗り継ぎで８時間近く揺られて行くので退屈でしかたない。夕方「はまゆう」で出港、韓国には明日朝着きます。

韓国へ長期旅行へ行くというと、多くの人は「いいなあ」という人と、「韓国のどこがそんなにいいの?」と聞いてくる人と二通りに別れる。

その質問に対しては、「外国だから、やっぱり面白いところはいくらでもある」と通り一遍のことを言うことにしているのだが、それでも食いついてくる人には「日本のことを知りたいから、韓国にいくのだ」とよく答える。

本当は韓国だけでなく、中国にもいきたいのだが、韓国語もまだろくにしゃべれないのに、中国語まで学ぶ余裕が無くて後回しにしている。でもいつか、上海とか北京とかだけでなく、韓国のように名も知らない町をぶらぶら歩きたいと思っている。

いまから、2000年前国境もなかったころ、海の向こうには、岡山の感覚で言うと、初めて東京に行った時のようなどきどき感と日常感があったのではないだろうか。ただし、言葉はほとんど通じない。それは、九州に行ってもたぶん同じことだっただろう。やがて、半島に行って帰ってきた若者から、四方山話を聞く。「俺も行ってひとやま?上げるぞ」と目論む者もでてきたかもしれない。半島に行くのは命がけだったはずだ。半島からは鉄と稲の技術と見知らぬ文化を輸入した。それならば、岡山からはいったい何を持っていったのか。わからない。まさか奴隷ではないだろうな。塩だったかもしれない。翡翠を手に入れて持って行ったかもしれない。わからない事は山ほどある。向こうから、目に見えない歌も持ってきたはずだ。人の気持ちも……。

日本を知りたい。自分を知りたい。ただ、それだけで10年以上たったし、10数回の韓国行きになった。それでもまだ満足できない。今回は、主に加耶地方を歩きたいと思う。ビンボー旅行と古代が今回のテーマです。でも行ったら、またいろいろ気が変わるかもしれない。果たしてどうなることやら……。

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