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『和』の世界

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2007.06.26

チャイコフスキーってスゴイ・・

(8)

テーマ：頭から離れない曲、ありますか？(519)

カテゴリ：感覚で楽しむア～ト

　いよいよ６月最後の週に入りました。バレエに興じた日々も今週いっぱい。そしてなぜか今週は 史上最大 です。

　今宵は前から憧れていた The Grand Tier Restaurant でディナーを予約してもらいました。オペラハウスの２階にあるレストランですの・・。お食事をする方たちのみが開演２時間前に館内に入ることができますの・・(入口に行列ができており列に並んだら、「バレエセミナー」に参加の方たちでした。セミナーがあるんですねぇ)。

　ちょっと足が地から離れた気分でレストランへ。どの方も正装で、なんか場違いが気が・・。サービスを担当してくれたウェイターさんは日本に旅行をしたことがある・・と話しかけてくれました。ここからしか拝めないシャガールの絵を見ながら、本当に気持ちよくお食事をいただけました。

　シャンパンで乾杯して、プリフィクスを注文しました。アスパラガスのスープに魅かれて・・。スープとパスタで十分お腹が満たされました。デザートも美味しかったです。そう度々お食事できる場所ではないので、とびきりの贅沢をさせていただきました。次は・・いつかしら(次があるのかしら・・)。開演までゆっくりとコーヒーを飲みながら待つなんて、本当に贅沢ですよねぇ・・。

MET

　今日の演目は "SWAN LAKE" 。言わずと知れたバレエの定番中の定番。チャイコフスキーの有名な『情景』に合わせてどのように踊るか楽しみでした。

Odette-Odile
Prince Siegfried Marcelo Gomes
an evil sorcerer Sacha Radetsky

今晩が『白鳥の湖』初めてになりました。白いチュチュでヒラヒラ舞う姿は・・やっぱりきれい。あの頭の飾りもバレエをしている少女たちは憧れるんだろうなぁ・・でも日本人にはきついなぁ・・頭が大きく見えてしまう・・。そして舞台で何度か流れるあの曲。♪ソ～～～、ドレミファ、ソ～ミ、ソ～ミと始まると本当に素敵。静かな静かな湖畔で幻想的な光景が広がるのを感じます。最初の一音が始まるともうワクワク。ハープがポロロンと鳴るとウットリ。

今晩で今期ラストになるヴィシニョーワ。『ロミオとジュリエット』のときよりも可憐さを感じ、本当に美しかったです。役や相手のダンサーとの相性というのが本当にあるんですねぇ。黒鳥のパ・ド・ドゥは、これを観るためにこの席に座っている・・と思えるほど、魅入りました。

　残念だったのは、４羽の踊りや若手ダンサー２人の踊りがバラバラだったこと。そして最後。オデットが失意のもと湖に身を投げ、王子も後を追うシーン。あぁ・・悲しい終わりだわ・・と気分も高まったそのとき!とんでも無い太陽が昇ってきました。美術さん・・あれは無いでしょ。そしてオーケストラの皆さん・・クライマックスで音が・・外れた。

　いろんな意味で鳥肌の立ったラストでした。

MET