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ひまわり娘! @ いわをくんへ こんにちは。連絡ありがとう。 NYに戻っ…
2008.06.21
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丁度先週の今日、ブルックリン美術館で © MURAKAMI 浮世絵 を見て、 ボンゴレ を食べてから素晴らしいバレエを見てきました。ABTの、ニーナの、そしてアンヘルの代表作ともいえる"Don Quixote"。今年初めて観る作品でしたが、あのペアも観たい、このペアも・・と欲を出して、気がつくと4枚チケットを手にしていた私。舞台は生もの・・なんて言いますが、本当にどの舞台も新鮮です。毎回、幕がおりると、「今日がベスト」と思ってしまいます。 

Don Quixote

Don Quixote
Sancho Panza Alexandro Piris-nino
Kitri Nina Ananiashivili
Basilio Angel Corella
Mercedes Kristi Boone
Espada Sacha Radetsky
Flower Girls Renata Pavam / Isabella Boylston
Gypsy Couple Simone Messmer / Joseph Phillips
Queen of the Dryads Veronika Part
Amour Sarah Lane

 この日のペアはアンヘルとニーナ。優雅で演技力を問うスワンレイクとは違った、明るく技巧的な演目なだけに、2人の技を存分に堪能できる・・と楽しみに行って参りました。

Don Quixote 3

花をオーケストラに、バジルに、ドン・キホーテに、ガマーシュに
そしてサンチョ・パンサに・・と1本ずつ送るニーナ。

 リズムがあわせ辛いなどの理由で、キトリ役の女性ダンサーは扇子で踊ることが今では普通ですが、ボリショイバレエ団出身のニーナはカスタネットを鳴らしながら180度開脚するジャンプを決めていきます。アンヘルと息の合ったニーナは他では見なかったアレンジがいくつかありました。バジルがキトリの足をとろうとする場面、ここでは足をとろうとする代わりに、リフトが入りました。瞬時にパッと高く宙に舞うニーナ。片手リフトの場面ではアンヘルが少しふらついてしまいましたが、今日もアンヘルはクルクル回っていました。

 ニーナの回転も速いのですが(高速回転と言われるくらい)、アンヘルがニーナよりも1回ずつ回転が多いため、ゆっくり見えてしまうほど。本当に今日のアンヘルは技をこれでもか・・と魅せてくれました。「ドン・キホーテ」は楽しく弾ける演目なので、相手に合わせながら踊るよりも、それぞれの持ち味を出し合うことで未知の作用が起きる演目かなと思います。

 圧巻は3幕目、グラン・パ・ド・ドゥ。1幕目もでしたが、ここでもニーナの衣装はこれまでのキトリのものと少し違っていました。3幕目は裏地に赤いチェックが入っていて、とても可愛かったです。アンヘルもノリノリで拍手が鳴り止むのを舞台上で待ってからニーナを招いたほど。

 ニーナのバランスは、他のキトリとタイミングを変えて行うので、最初はしないのかな・・と思って見ていました。と、長~いバランスを決め、それだけでも凄いのに、後ろからバジルがサッと高く持ち上げます。しかも、フィニッシュは後ろからのフィッシュダイブ。足から後ろ向きでアンヘルに飛び込むなんぞ、信頼していないとできません。他にも走ってダイビングするところなど、本気で飛び込んでいました。

 フィッシュダイブが決まった直後は、もうお客さん大興奮、私も大興奮(「リベラとアンヘルどっちが良い?」と隣で聞くのは止めてください)。ブラボーでなはく、アァ~ッという歓声でした。大興奮のまま幕は降りました。

Don Quixote 2

今週月曜日に2009年ABT退団を発表したニーナ。アンヘルは自身のカンパニー
Corella Ballet を立ち上げたので、来年はこのペアでまた楽しめるのでしょうか・・

いつもメルセデスだったベロニカ・パルトは今日はQueen of the Dryads(森の女王)。エキゾチックなメイクではなく、ナチュラルなメイクだったので彼女の美しさが際立っていました。イタリアン・フェッテという軸足をつま先立ちしたり下につけたりしながら180度ずつ回転するダンスは本当に美しかったです。たぶん4人の森の女王を見てきましたが、素人目にも彼女のレベルの高さはわかりました。

イタリアン・フェッテ

こちらがイタリアン・フェッテ(画像は DANCE FACTORY さん)

 残念ながら2幕のみ出演するダンサーたちはエンディングでは舞台にあがりません。凛としたパルトとキュートなキューピット役を演じたサラ・レーン、ジャンプと技の高さで将来を予感させるジプシー役のジョセフ・フィリプスは2幕で見納めです。

 「ドン・キホーテ」はダンサーだけでなく、観ているこちらまで明るく輝ける作品です。見納めのこの日は本当に素晴らしい舞台で、チロッと涙がでました。





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Last updated  2008.06.23 08:52:51
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