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早期退職の功罪



まず初めは、2005年3月末、退職後一年たったところでの感想を記した日記です。




早期退職の功罪 その(1)    2005年3月23日


自分が早期退職を選択して本当に良かったかどうか、それは時間がたってみないとわからない部分も多いだろう。

しかし、今の時点で一年前の早期退職前と、今の生活を比べてみて、早期退職後一年目の総括をしておくことも決して無駄ではないと思う。

では、一年経って、自分としてどう感じているか。

まず「功罪」の「功」の方、つまり良かった点を思いつくまま挙げると

1)家族と住めるようになった。

2)毎日のストレスがほとんどなくなった。

3)好きな本を好きな時間だけ読める。

4)日本へ行く日程が自由に組める。

5)瞑想やヨガ、その他心身両面での健康維持に時間を割ける。

6)(2)の影響だろうが、性格が温和になった気がする。

7)このブログと出会え、今まで知らなかった世界に飛び込むことが出来た。

8)投資あるいは資産形成というものに真剣に取り組むことが出来た。

9)好きなゴルフを好きな時に出来、かつ平日にできるため格安でできる

10)子供の世話を妻と分担できるようになり、妻も少しは自分の時間を持てるようになった。

11)子供が(今のところ)喜んでいる。

といったところだろうか。

なにか大きなものが抜けている気がするが、思い出したらまた追加すればいい。

殆どの「良かったこと」は、(1)を除き、「時間が自由になる」ことに関係しているのは興味深い。

ひるがえって、「罪」、つまり悪くなったことと言うと

1)やはり収入が落ちている。

2)そのために、今までのような生活レベルが維持できず、多少、継続的緊縮財政を余儀なくされている。

3)社会との接点が少ない。

4)人との接触が少なく、他人に触発される、という機会が減っている。

5)今のところ、達成感といった自分自身の存在価値を実感する機会が乏しくなっている。

といったことだろうか。


こうしてみると、「罪」の方は、主として「経済的」な面と「社会的」な面の両面であることがわかる。

まあ、これらは多分に予測された範囲内であるが、それでもそれらを頭で考えていただけの時と、実際そうなってみるとではやはり重さが違う。

また、この「罪」の方、つまり以前より状況が悪くなった面、というのは、やり方次第でなんとかなりそうなものが多いことに気付く。

経済的な面は言うに及ばず、社会的な面でさえ、自分がやりたいことを積極的にやって、社会との接点を拡大することができるはずである。

また、経済面と社会面を同時に満たしてゆく方法も存在するはずである。

これからの生き方を考える上で、上にあげたような「良かった点」を出来るだけ温存しながら、「悪くなった点」をカバーしてゆく方向で進めばよい、ということになりはしないだろうか。

ただ漠然と「何かしたい」あるいは「何かしないと」と考えるよりも、こういった観点を踏まえながら、全ての選択をしてゆきたいと思うのである。




早期退職の功罪 その(2)



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