光の体験

光の体験

これは7年ほど前に体験したことです。

夜中に、はっ・・・と目覚めて「今のは何だったんだろう・・」と思ったのですから、就寝中に起きた出来事です。普通なら夢・・と考えるのが正しいのでしょうが、私の感覚としては、夢とは全く違うものでした。それはなんともいえない身体感覚をともなう、不思議な体験でした。

夢のような、前後のストーリーは何もありませんでした。
突然、私は光に包まれていました。見えるのは光だけ。眩しくはないけれど、とても明るい光。そして、その光は、私に不思議な感覚をもたらしました。次の瞬間、私は、今まで生きてきて一度も感じたことのないほどの・・いいようのない幸福感に襲われたのです。

とにかくすべてが満たされた、そういう感覚でした。幸福感に襲われる・・などとおかしな表現かもしれませんが、それほど圧倒的で抗いようのないものでした。誤解を恐れずにいうなら、これが幸福感というものだとしたら、自分はただの一度も幸福を感じたことはない(そして他の多くの人達も)と言いきれるほどのものでした。

体験はそれだけ・・・とても短い時間だったと思います。

あまりの昂揚感に身体の方が目覚めてしまったという感じでした。目が覚めてからも自分の身体にエネルギーが満ちて溢れ出しそうな感覚が残っていました。

目を閉じて、その日の内にもう一度・・だったのか、次の晩もう一度・・だったのかは覚えていないのですが、とにかく2度続けてそれがありました。
そして、それきり起きていません。

直前に、何かこの体験につながるような(影響を与えるような)、気分が昂揚することや逆に精神的にダメージを受けるようなことなど、特に変わったことがあったわけではありません。逆に、この体験をしたあとで、何か不思議な出来事が起こったということもありません。
また、不思議な体験だったなぁと記憶には残っていますが、その時はこの体験を突き詰めて考えようとは全く思いませんでした。

ゆわゆる神秘体験というものは、脳神経作用として科学的に説明がつくと言われていますが、もしかしたら、その時私の脳の中で大変なことが起こっていて(笑)それが見せた幻覚のようなものだったのかもしれません。
それは判りようがないのですが・・・

このずっと後の話ですが、1年ほどカルチャースクールで気功を習ったことがあり、瞑想中、ある瞬間からぷすっと(笑)鼻が通ったと思うと、頭の中がふっと明るくなってきらきらと澄んだ感覚になることがあるのです。そういう感覚は何度か体験したことがあり、それはなんとなく科学的に説明がつくような気がするのですが、あの時ほどの強烈な感覚を引き起こしたもの・・の説明を考えるとやはり不思議な気がします。

臨死体験でよく、光を見た、恍惚感、至福を体験した・・という話を聞きますが、あれはそれと同質のものだったのではないかと思っています。(私が臨死の状態にいたとということではなく・・^^;)
おかしいと思われるかもしれませんが、人は死んだらたぶん、あそこにゆくのだと、確信しています。勝手な確信ですが(笑)この体験で、私の死に対する恐怖心は薄らいだように思います。




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