Gackt interview

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MOVIE　vol.292
INTERVIEW
少年との約束を果たした、ニューシングル『野に咲く花のように』
Gackt
すべての始まりはGacktのラジオ番組に届いた1通のメールだった??　自分の通う兵庫県立舞子高校環境防災科が定員割れの危機にあり、何とかしたいと悩む男子学生からのメール。Gacktは「まずは自分が防災科の魅力を伝えられるような立派な先輩になれ」とアドバイス。「自分たちの力で翌年の防災科の入学者が定員割れをしなかったら、卒業式に歌いに行ってやる」と約束した。その後、生徒の力で定員割れの危機を脱した。Gacktは約束を守るため、『野に咲く花のように』を書き下ろし、卒業式でライブを敢行した。

―舞子高校でのライブが決まったのはかなり直前だったそうですね。

　直前まで、リスナーの少年が、ライブを行えるように学校側と交渉していたんだ。何度も断られながらね。許可が下りたのは結局卒業式の１週間前だった。急なことだったからスケジュールの調整やセキュリティや予算の問題をクリアするのが難しいって事務所には言われたけれど、そんなのどうでもいいからって言って。大切なのは約束を守ることだから、僕だけでも行くからっていう話をした。――スタッフもメンバーもそれから招集して…

　実は、その卒業式の日に海外でうちのスタッフの結婚式があって、事務所スタッフ全員海外にいる予定になってたんだ。もう飛行機からホテルから結婚式からすべての段取りが組み終わった後でキャンセルもできないし、困ったよ。メンバーに電話して、悪いけどスタッフなしで自分たちだけで行くことになるかもしれないけれど一緒に来てくれるか?って聞いたら、いいよって言ってくれて。で、何を演奏する?って話になってから、「曲がない！」みたいな。

―時間のないなかで、既存の曲でなく新曲を、と思われたのはどうしてですか。

　僕の曲はたくさんあるんだけれど、いつもコンセプトに基づいて曲を作っているから、卒業がテーマのものってひとつもないんだよ。それで、他の人の曲をやろうかっていうような話もあったんだけれど、未発表の曲の中にぴったりなものがあったのを思い出したんだ。これも不思議な話で、4～5年前に夢で見た曲なんだよ。すごくたくさんの人がパレードをやっていて、その壇上で歌をうたっている夢。起きてすぐにＩＣレコーダーに録音しておいてたんだけど、当時作っていたアルバムのコンセプトには合わなかったから、そのままにしておいたんだよね。それを思い出して家にあるＩＣレコーダーを探し始めたのが6日前の夜。それがまた無茶苦茶時間がかかってさ。うちには、ＩＣレコーダーがビックカメラよりもいっぱいあるから。常に持ち歩いてもいるんだけど、家のすべての部屋に置いてあるし。すべてのバッグにも入ってるし、トイレにもあるし、スタジオにも車にもいくつも置いてある。40や50個じゃきかないくらいの数があるんだよ。

―もうギリギリで寝る時間はありませんね。

　歌詞が出てきたのが3日前。徹夜だよ。それからアレンジして余分なものを省いていって、まとまったのが2日前の夜中。もうヘトヘト。で、前日にレコード会社のスタッフとセキュリティとメンバーとで神戸に入って夜中の体育館でリハやって、事務所スタッフは結婚式が終わってすぐ飛行機に乗って、卒業式の前日に1泊2日で帰国して成田空港から神戸まで車で夜走りして朝の6時に着いたんだ。みんなスーツケース持ったままさ。そうやって実現したライブなんだ。

―『野に咲く花のように』は、旅立つ人への応援ソングとしてもぴったりの曲ですが、どんなシーンで聴いたり歌ったりしてほしいですか

曲って何か押しつけるものじゃなく、ひとつの込められたメッセージなんだ。僕の想いではあるけれど、それは作っている段階までの話。人の手に届いた段階で、その曲はその人のものなんだよ。どう解釈するか、どう聴くかっていうのはその人が決めること。ただ、この曲を聴いた人の背中を少しでも押せたらいいなって思ってるかな。

―ところで、最近のGacktさんのことを教えてください。

　英語の教本を書き始めたんだ。僕は、英語と韓国語と中国語を話すんだけど、どうやって？って思っている人もいると思う。だからとりあえず英語を手に入れられない人たちのために英語をマスターできる本を書こうと思って、空いた時間なんかに書きためてるんだ。まだ始めたばかりで上手くいくか分からないけれどね。教えることは学ぶことよりよっぽど難しいよ。

―2007年の抱負は？

　すべての活動は音楽を軸に回っていて、大河ドラマもその一環として音楽にかえってくるもの。今年はGackt Yearにしようという気持ちがあるんだ。僕自身を見つける年という意味でね。

赤文字のところは、大好きな場所です。

Gacktクンの歌詞は、正直、若いなーと思うことがあるんですけど、
それはまあ、私が年上だってことで（泣）。

訴えてくるなにかがあるんですよね。彼は。
あんまり歌詞は聴きませんが、声はもう、最高に響きますね。心に。

男性にもファンが多いって言うの、分かるような気がするんです。

彼からはいろいろ学ぶことが多いです。まあ、バラエティと外見と歌を聴いているだけで、私生活とかは全く分からないのですが
それが、芸能人ってもんです。

プライベートな生活は彼のものですから・・・。

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